三条宗近力を高めて参った
2015/02/15(Sun)
ちょう久々の能楽記事。もしかして2014年は一回もお能鑑賞しなかった……? 記憶が無い。今年は何か一回くらい見に行きたいんですよねー。近い公演で特に興味のある曲目がないのですが、小鍛冶あるなら行きたいですね。べっ別にとうらぶにハマってるからとかじゃないんだからね! 昔から小鍛冶好きなだけなんだからね! って定例のスケジュール見たら一月の定例で既にやってたよ小鍛冶ヽ(;▽;)ノ 夏の観能の夕べでやってくれんかなーとうらぶブームだしさー…

記事を書き出したとはいえお能を見に行ったよってことじゃないのでし。先週のことになりますが、金沢能楽美術館で現在「刀剣と能」の特別展示開催中ですので見に行ってきました。
22日までー
めちゃくちゃタイムリーな特別展示ですが始まったのは11月なので別にとうらぶブームにのったわけじゃないのだ。でも個人的にはタイムリー中のタイムリーだし、小鍛冶はもしかしたらお能で一番好きな曲かもだし、これは行かないわけはないですよあなた。能美は職場からものすごく近くてほぼ毎日通勤路として通るんですが、入ったことはほとんどなかったので一度じっくり見てみたかったのでそう言う意味でもよかったです。

特別展示は二階でやってて、平日昼間だったので私以外ほとんどいなかったので緊張しながら刀剣の展示を見てました。静謐な空間で見ているだけあってどれも息を飲むくらい綺麗。光沢も、まっすぐな刃も。言い方は大袈裟ですが、一応は人を傷つける“兵器”でありながらもやはり彼らは美術品であるのだ、とつくづく思いました。
他には鍔の型や、勿論小鍛冶の装束や小物などの展示もあり。波津彬子先生の小鍛冶の原稿とか、かまたきみこさんのKATANAの小鍛冶回の原稿の展示もあり。KATANA、ちょっと気になってたけど面白かったです。特別展示室の隣には日本刀が出来るまでって解説ボードや日本刀の産地についてなど、これまた審神者にとってはなかなか興味深い内容でしたのでぜひぜひ、金沢近郊の方は足を運ばれてはいかがかしらん。

まだ少し時間があったので一階の展示のところで初めて能面をつけてみました。小面の孫次郎というやつで一番視界が狭くなるやつらしかったのだけど、思ってた以上に視界が広かった。それより怖いのは紐でしか縛ってないので、髪のせいでつるっと落ちちゃわないかってことでしたね。このくらいの視界なら特撮のスーツアクターさんの方が視界狭いんじゃないかなあ。

さてこの展示を見に行ったから小狐丸出るか!? と言う邪心があったのだけど……結果は!? 後日。いや、出たんですけどね。それも次の日に。今月22日までですから三日月と小狐が出ないって人は騙されたと思って足をのばされてはどうかしらん。
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加賀の国には熊坂の、この長範を初めとして
2013/11/27(Wed)
金沢大荒れ。ベストヒット歌謡祭見てて石川県に竜巻注意報って見てどひー!てなりました。何だかもうずっと天気荒れてるねえ…まあ金沢だからしょうがないね。
さてちょっとプチな記事。お能の記事書くの久しぶりだな~。この間の「泥棒のお話? 夜道に日は暮れぬ」の能楽パートです。ずっとお能行けてなかったので一之輔さんの高座も見れてお能も見れてらっきー!な会でした。「熊坂」詞章を図書館でコピーしたはいいもののaikoの歌詞考察執筆に没頭してたら全然読めてなかった……のでほとんど予習出来てなかったです。でも何となく、五番目もの、つまり見てて面白い系かな…(ざっくりしとる) とは思ってた。

落語パートが終わったらシテの渡邊先生による解説があったのがありがたかったです。いつもだと、例えば観能の夕べとかだと西村先生(おげんきですか~!)や児玉先生が解説してくれるけど、演じる側からの解説ってあんまりない感じ。でもちょこちょこ増えてきたかな? 演じる側の視点って言うのは落語もそうなんですけど、新しい発見がありますね。観点が違って面白いです。もっと金沢能楽会は前面に出てきてもいいと思うの…(^O^)
「熊坂」はあまり使われない面を使う曲。その面は「長霊べし見」 べしが、これ多分環境依存文字かなんかだと思うんだけど…ググって画像を見ると、狂言とかに近い面。いかにも盗人、と言う感じだわ。何と言っても鼻の穴がでかい! と言うことを先生も仰っていて、普通の女性の面であるところの小面と比べて一気に視界が広がるそうです。視界が全然無いということは「花よりも花の如く」でも書かれてたネタだったっけ(う~花花もずっと積読してる…) 司会の方が小面つけて、アタフタしてたのが面白かったですw すごいねえシテ方のひとって… あんな狭い視界でどうやって舞えるんだろう。
他にも、面が意外ととれやすいと言う話も。「石橋」はまだ見たことないのですが、普通紐が一本のところ、石橋の面は二本なんだって。近いうちに金沢で「石橋」見たいです。あと、何年か前にあったけど、見れなかったから「道成寺」も…! ぜひ…!

そして「熊坂」 義経、というか牛若丸の曲でもあるのね。「烏帽子折」は子方さんも出てくるからわかりやすいけど、「熊坂」は熊坂ソロ(ソロ…?)曲なので義経は想像で補う。この、観客の想像に頼るところは落語と同じですねって言っててそうですよねー! って思ったです。
時間が心配でしたが「半能」ってあったので縮小版…だったかな? でもワキの最初の名乗りとかちゃんとあった。詞章追えなかった… 後場になって熊坂がドドドドッと出てくるところはかっこよかった。動きも沢山あって見ごたえありました~薙刀カッコイイー 詞章の方でも、まるで細切れにでもするように動きのカッコ注釈があって、ああ、躍動的な曲なんだなあと… でも最後はちょっとしんみりとして終わりますね。牛若丸と言う聖なる存在に盗人のあはれが出てる感じがして切ないです……

さて来年は何か一つくらい定例能行けたらいいな…と思うけど休日はやりたいことが…でも来年の定例能プログラムもう入ってたので曲目眺めるだけでも楽しみが募りますね。定例以外でも、またゴールデンウィークとか、春先の祝日とかに何かやって欲しいなあ。今年夏の観能の夕べ行けなかったから、来年二回は行くぞっ!
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能楽堂40周年で酒が呑めるぞ~
2012/10/12(Fri)
呑める呑める呑めるぞ~酒が呑めるぞ~♪ ってなわけで、先週の土曜日になりますが石川県立能楽堂40周年記念能に行ってきました。知ったのがその週の火曜日。七人猩々とか!レア曲!行かないわけがないわけで! 芸術の秋ってことですので、文化施設がやたら多い金沢、いろんなところでイベントがあった三連休でした。私が選んだのはコレでしたんよ。
40アニバーサリー
いつもよりちょっと固めの縦型パンフレットだー。豪華な感じ。ほかのプログラムあんまり知らないで行ったら翁の素謡があってラッキー! では簡単なレポですん。

■素謡「翁」
やっぱ40周年でおめでたいからですね。特別なものだし、たとえ素謡でも、今年二回目の翁でテンションあがってました。とうとうたらり。でもそっか、素謡だから面はナシなんだなあ。それでも面がない分普段よりもはっきりと謡が聴こえてすごくよかったです。朗々としたいいお声で。宝生和英さんだったのですが、確か3年前に私が初めて見た翁も和英氏だったはずです。何か嬉しいですねー。本当は今年の別会能の道成寺もすっごい見たかったです(´;ω;`)時間とお金が… 次金沢で道成寺やるの何年後って話(´・ω・`)やっぱ行っておけばよかったなあ…

■素囃子・神舞
素謡はよく見るけど素囃子ってのはちょっと見たことがないかも。これは演目じゃなくて神舞っていう舞の形式みたい。ググったところ「若い男体の神がテンポも早く、颯爽と舞う舞」だそう。これを見て実はかる~く縦ノリしてた私(笑) やっぱお能は音楽でもあるんだな!ってすごく感じました。

■狂言「末広かり」
太郎冠者の裃派手だな…とか思ったり。水色地に菊みたいな感じでして。傘のちょっとずつ開いていくところが面白かったですw もったいぶってる感じがw しかし室町から和傘はあったのかしらん。そして舞台上で傘をさしている図はシュール以外の何物でもない… 「これが本当の末広(扇)やぁー!」って傘をちょっとずつ開いてってドヤ顔してる太郎冠者に「こいつは何を言っているんだ…」って言う果報者にふいたww 「とうとう頭がおかしくなったか…」ってw ほんと現代でも通じるコントだなあ。果報者に傘さして相合傘してるのが可愛かったです。しかし「CMのあとはみんなでうたっておどろう!」的な終わり方だったw 楽しい感じで終わるのなんかほっこりします。これもお祝い事にはいい狂言ですねえ

■連吟「花筐」
この曲知りませんでした… 素敵な題名。って作者世阿弥なのに。メジャー曲やんけー無知恥ずかしい。しかも福井の曲だし、近所だし。継体天皇に関係する曲なのですね。で、連吟のことを知らなかったのでぐぐーる。「演目のクライマックス部分のみを、数人で謡うこと」ほうほう。でも舞は無いから仕舞ではないんですね。ただ謡があるだけなので初心者にはつまらないかもって。曲知ってたら少しは楽しめたかな…

■能「七人猩々」
さあメイン! シテが1人にツレ6人w よくシテやツレで見かけるお名前なので、きっと金沢能楽会の主要メンバー全部出し、オールスターですよ!って感じw はっ! 猩々はけものへんに星…オールスターだからなの??
最初に出て来たのは「酒壷」。つくりものですねー。存在感がすごくてちょっとびびったw ワキも衣装が派手でして金色でした。やっぱりめでたいからかなあ。前場も後場もないのですけど、いきなりぞろぞろ赤いあいつらが出てきたのでこれもまたびっくりしましたw 一体、二体……いや、三体!? プリキュアめ…一体何人いるんだ…みたいな(by イースさま)
これもすごいシュールでしたw 当然だけど誰が誰だかわかんないw 舞台がすごーく狭く見えます… 橋がかりにいる四人は大変そうでした、狭くてねw 基本的に猩々たちは同じ動きしてるんだけど二人静よりはるかに難しそうw 
あとで最初に出てきた酒壷を、まるでCDTV新春スペシャルでパッカーンて割ってその場で出演者たちが呑むみたいな流れになるのですが(すごくわかりにくい喩えw)赤が一挙集中してて面白かったw ノマノマイェイ!(なつかしいw
あとはツレたち座ってシテだけ残って舞う感じでした。おめでたくて華やかでいいですね~ 金沢能楽会の皆さまこの曲やってくださって本当ありがとうございます^^! 珍しい曲見れたのでいいことありそう。

今年はお能はもう行かないかな…また来年かな。珍しい曲も上演予定あると高まるけど好きな曲があるといいなー。ああやっぱり道成寺見に行きたい(´・ω・`)
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髪は身上より生のぼつて星霜を戴く、是みな順逆の二つなり、面白や。 【観能の夕べ】
2012/08/12(Sun)
今年もいってきたー夏の土曜日といえば観能の夕べです。といっても今回のラインナップはそんなに惹かれるものないな~~……って眺めてたら蝉丸あるじゃないですか! 蝉丸! 見たかったの!
というわけで行ってきました。特別公演以外は1000円で見れるしかも解説付きってところが本当にありがたいと思います。ほんと破格すぎるお値段。お能見てみたいって方はぜひぜひ夏の金沢におこしくださいってくらいだわ…! 歴代のポスターが飾られてるけど長いことやってるんですよねこの企画。10年は軽いよね。外国のお客様とかも見えてるので、ほんと初心者にも観光にもぴったりな感じします。さて感想。

○狂言「蚊相撲」
すもうだすもうだー! しかし蚊ってw 解説の飯塚先生が蚊の怪人って言ってたけどまあそんな感じである。蚊の擬人蚊、じゃない擬人化でもない 日本のユーモラスな吸血鬼ってすてきね。
そういえば面をつけてる狂言ってあんまり見てない気がするなあ。そうじゃないかもだけどもしかしたら初めてだったかもしれないです。面の下からちょこっと出てる細い管が先生の言ってたストローなのかなあ……と思ってたら相撲シーンでガチででかい紙ストローww! 相撲シーンほんとおもしろかったw ぷぅ~~~~んって自前SEwww 団扇で扇がれてフワフワしてくのがすごい可愛かったわw 大名を負かせてぷ~~~ん!(バタバタ)っていう仕草もすげえ可愛かったしわろたw みんな笑ってたわw 大名も真似してたしほんとわろたw
しかしこれって結構現代的な演出でもあるのかなぁ、最初の募集人員八千人とかも現代的な感じがしましたw オリジナルなのかも? 狂言って詞章あんま読んだことないから確かめられんなー

○能「蝉丸」
さて蝉丸です。特に授業でやったとかそういうわけでもないんですけど(確か)でも何かにつけ先生がよく蝉丸についてお話してたし、私個人もちゃんと見てみたいなあと思って。といっても、蝉丸は盲目で、髪が逆さまのお姉さんが出てくるっていうことしか知らなくていろいろ予習が必要だった。仕事で手が空いた時とかネット検索してました。
……皇子という高貴な身に生まれながらも捨てられてしまい、わびしい生活を送る孤独な身。盲目ゆえ、光をみることもなく、ただ琵琶を弾くその生活はどんなに寂しかったことだろう。これも前世の罪業ゆえと受け入れる蝉丸の諦観(絶望に近い、のかもしれない)も、ある意味では人間らしさ……というか。あと、俊寛をどうしても彷彿としてしまって、俊寛は追いかけたりしてくるけど、蝉丸はそうじゃない。いやだいやだと喚く方がどちらかというと生々しい人間らしさに満ちてるけど、絶望に近い形で諦め受け入れるところもまた人間の一つの形だな……とか。まあ、蝉丸だって泣いてるんですけどねちゃんと。
ワキとワキツレが去っていくのを見送る蝉丸、その背中の小さいこと。両手で顔を覆って涙を表現しているのも切なくなりました。普通だったら片方の腕でも表現できる涙ですけど、両方だからきっと相当なんだろうな。このあと作りものの藁屋が出てくるんですが、それが檻のように見えてあな切なし。狭いしねー。ほんとに檻でしたよあれは。まあ、そんなこと言いつつあれが蝉丸の世界なんだろうな…
さて逆髪の登場。わたしてっきり蝉丸のシテって蝉丸だと思ってたらお姉さんの逆髪の方なんですね!蝉丸はワキでもないし、ツレだしっ。解説でも触れられてましたが「それ花の種は地に埋もつて千林の梢にのぼり、月の影は天にかかつて万水の底に沈む、是らをばみな何れかを順と見、逆なりといはん」という詞が素晴らしい喩え。禅林の詩句か、と百番の脚注に。どっちが正でどっちが逆かなんて本当は些細な問題なのかもなあ、正でもあり逆でもあるっていうのを内包してるのが人間なのかもしれない、もしかしたら。貴にして賎である蝉丸と逆髪がまさしくそうである気がします。生きながらにして矛盾してるけど矛盾こそ実は真理なんじゃ……わたしはそう思う。ところで空の境界読んでるので「人間目前の境界なり」って詞に必要以上に反応
逆髪って言う程髪が逆立ってなかったので脳内補完してました。画像検索しても想像してるのが出てこなかったので多分あの髪がぶわっさぼさーとしてるのが逆髪としてデフォなんでしょうね。面白やって逆髪笑ってるけどそれがかえって哀しいね、狂女って言われるけど狂うってのは滑稽でそして哀しい。
そういえば逆髪は流浪してるわりには装束が綺麗。たぶんその辺りで「高貴さ」を表しているのかしら、と思った。金の地に赤とか橙色、暖色系の花柄で可愛いなーとも思ったり。
さて蝉丸が姉と再会する前にひとりごちてるんですが、その中の「世の中はとにもかくにもありぬべし、宮も藁屋も果てしなければ」の諦観ぶり、無常感がすごい。これ蝉丸の歌らしいです。一瞬方丈記読んでるのかと思いました。
再会のシーンは共に両手で顔を隠しああ号泣してるんだな、と。それでも別れなければいけない、と悟った逆髪がまっすぐ道を歩き、最後の一度しか後ろを振り向かなかったところに強さを感じました。狂女と言わば言え、と背中が語ってました。蝉丸の方は哀しそうでしたけどね。それでも姉弟は泣くんですが。そりゃそうだもの、人間だものね。

切ない曲だなあ…ただそう、しみじみ感じた。蝉丸のもとを博賀の三位以外に訪れる人はいるのかな、誰かが彼を慰める人にならないかな…そして逆髪の元にも彼女のこころをわかってくれる人が現れないか…とかいまいろいろ思う。こういう想像もとい妄想がいろんな作品を生みだすんだろうなと殊勝なこと言ってみたりする。いいお能でした。



あーそういえば九月の別会能行きたいんだった…だって道成寺ですよー安宅もあるし
道成寺みたい
道成寺はほんとに…お能好きなら絶対見たい一曲ですが…C席ななせんえんおおう… しかも一日確実につぶれる 多分見送ります……ああうう いつかまたぜったいどうじょうじ…!!
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百万石たきぎのう二回目!
2012/06/07(Thu)
前ももらった
はやく書かなきゃ記憶が風化する。先週末は百万石まつりでした。お休みだったから行列見に行けばよかった気もするけど代わりに薪能に行ってきました。それだけでも十分街にある祭りの感じを楽しむことが出来たんですけどね。しかし駐輪場から城公園までって徒歩だと結構かかるのね…しんどい

タイトルにあるように薪能は二回目でした。前は21くらいの時にみたんだっけかな…? 演目は船弁慶だったと思う。今回は「半蔀」でした。これちょっと思い出のある曲で、謡曲の授業でいちばん初めに取り上げたのがこの曲だったのです。まあ野外だからあんまり聞こえないし予習も実はロクにしてこなかったし詞章も用意してなかったんだけどなんか懐かしいなー大学の授業のお蔭でお能楽しめるようになってよかったなーなんて思ったり
あんまり覚えてないしメモもとれなかったので簡潔に。狂言は「苞山伏」。狂言は台詞劇なので遠目でもわかりやすいですね。山人のお弁当をこっそり横取りして食べちゃうんだけどその動作が面白い。むしゃりむしゃり。あと寝がえり打ったのにびっくりして「なんだ寝がえりか」って言うところの間が最高に面白かったですわw 最後はムーンウォークもかくやと言わんばかりの後退でしたw すげえ
で、半蔀は装束が白っぽくて本当に夕顔みたいだな~って思いました。かがり火の中の舞台で舞うシテの幻想的なことかぎりなし。こんくらいしか書けずにすみませぬ… でも前シテの時は明るい赤系の衣装だったような気がするな。だから余計後シテの儚い感じが際立った気がする。

薪能、敷物も毛布も持ってったんですけど正直ナメてたですわw やっぱ半袖だめ!カーディガン羽織っててもさむい! というのも鑑賞中って動かないから体温下がってくんだよね! しかも今回は風の強い日だったので余計に寒かったです……毛布無かったらしんでた もっと大きめのブランケットにすりゃよかったでふー でもここで学習したので次の薪能の時は万全の態勢で行こうと思いますー(^O^)
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千筋の糸を繰りためて投げかけ投げかけ白糸の
2012/05/19(Sat)
素敵なデザイン
もう二週間前の土曜日になりますがお能見に行ってきました。一月ぶりになるのかな。そんなに離れてないな。「能ってなに?」というタイトルからもわかるようにお能初心者向けの番組でした。が、はじめて向けだからっていうわけでホイホイされたわけでなく、ででーん!「土蜘蛛」だったんですよーーー^^!!
六月の定例でやってたんだけど去年はaikoのライブがあって日曜日続けて休みとるのもな…と思い断念したのであります。「花よりも花の如く」二巻に収録されている話で土蜘蛛の話がありましてそれを読んだときから見てみたいなあ、やることになったら絶対見にいこう! って思ってたので泣く泣くの断念でした。次に見れるの何年後カナ…なんて思ってたらまさか一年後にやってくれるとは! ありがとう能楽堂。

初めての人向けのイベントなので能狂言の歴史や説明を記したパンフレットが配布されました。私これでも五年はお能見てるのですが正直、お能の内容はともかく舞や拍子や衣装についてはとんでもなく無知に等しいので(いまでも)ちょっとありがたかったですね。といってもあんまりわかんなかったですけどねw 
最初は狂言の方が出てきて解説されました。服の柄や袴のすその長さとかにも意味がある(身分を表す)ってのは知らなかったのでほうほうへーふむふむ連発でしたワ。狂言のことはほんとに、お能以上に無知だったりするしね。

○狂言「棒しばり」
酒に対する何としてでも飲んでやるという執念はある意味落語に通じるような気がしてましたw 棒に両手を縛られてるわけですから、杯を持っても飲めないって言うww リーチが! リーチが長すぎてwww 届かないww 次郎冠者に持ってもらって飲むんだけどなんともアクロバッティングな飲み方でしたw お酒の水面に主の姿が映ってアワワっていうのもなるほどなーと思った 喜劇やっぱりたのしいです 狂言てセリフ劇でお能は歌舞劇なんだって

○仕舞「橋弁慶」
船弁慶だと思ってたw だと思って詞章用意してきちゃった恥ずかしい^///^ 久しぶりに子方の子を見れてそれだけで満足だったり… 弁慶と牛若、お父さんとお子さん同士だったみたいです~親子や祖父孫同士の共演があったりするからいいね! そういえば義経ってどの曲でも基本子方が演じていたような気がするけど…たしか。

○能「土蜘」
蜘蛛じゃなくて「蜘」だけでもクモと読めるのかそれとも宝生流だからこういう表記なのか。そういえばモンスター系のシテって初めてな気がするなあ。いや、鬼とかもあったじゃないですかと言われそうだけど…殺生石とかもあったじゃんって
最初は直面で出ていらっしゃるのでシテ方さんの素顔ってのはレアなんじゃないかしら、と思ったり。あ、でも地謡とかする時は普通素顔だよね…そんなレアでもなかったか。でも舞台上で面なしっていうのは本当になかなかないですよね。最初糸をばぁーっと出してそれから逃げるんですがその逃げ方がものすごかったですw すげえ速っ!ってw 初めての「糸」でした。ほんと、きれーーにふわぁっ……て舞ってました! 糸さえも舞うか。
モンスター系はじめて、と書きましたがああいう面は初めて見たはずなのです。なんていうのかな。「顰」(しかみ)っていうらしいです。ちょっと鬼みたいな感じ。打杖も持ってたのであー明らかに異界の者なんだなあと思ったり。で、糸たくさん出して、どったんばったんシテもワキもツレも派手にアクションしてました。これぞ五番目って感じでした、見てておもしろーい!
なんていっても糸が綺麗。液体にぽっ、と色を落とすとさぁーっと沁み渡りますよね。喩えるならあれに一番近いなあと思いました。糸を投げるだけでどったんばったんしてるんだけど、そこだけ静かになるようにも見えました。で、打杖でぷちっぷちっと切っていくのだな。

そのあとはちょっとした質問タイムでした~ あんまり内容を覚えてなくて申し訳ない… だから早く記事書こうよ。。。メモしてあるのは、金沢能楽会はほとんど土地柄というか、固まったメンバーなので申し合わせなくても大丈夫な時がよくあるみたいです。東京とか都会だとそうは行かないときもあるみたいだけど そして東京だと全員女性で舞台するときがあるとかないとか聴いてすげーと思ったのです。やっぱ東京とかも見に行きたいですね。行くだけで疲れそうだけど(^_^;)
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其時虚空に音楽聞こえ、花降り下る春の夜の、月に輝く乙女の袂、返々も面白や 【定例能かんそう】
2012/01/10(Tue)
すんごい久しぶりに「能楽」カテゴリかく! 去年は見にいったかどうかもあやしいなー…記憶してる限りはないんだな。6月の土蜘蛛にすごく行きたかったんだけどいけなかったのう
というわけで昨日は金沢能楽会の定例能に行ってきました。翁付き竹生島と熊野がメイン。どちらも百番に収録されてるし、何より見に行けるんだったら翁は貴重だし行った方がいいでしょーってことで。きちんと早寝早起きしていきました。準備ばっちりじゃん。でも行ってみるともう席が結構埋まっててあうう。開場、12時からだったのかーくそう迂闊だった。12時半からだとばかり。今度行く時はちゃんと12時からにしよう。といっても当日券だから、いい席には座っちゃいけないんだけどね。私は目つけ柱の前くらいに座りました。うん、この柱がなかったらいいのになあと思ってましたが、意外といい感じに見れる席でした。
翁付きってことだけどそんなに翁きちんとやるわけじゃないよね? と思ってタイムスケジュールを見ると結構やるんだなこれが! むしろフルだったと言えますでしょうか。これは僥倖。しかも翁開演中は入退場が出来ないと言う厳しい制約。まさにこれはお能というよりも「神事」 後ろの席にいた留学生らしき人が「ストーリーというよりはセレモニーなんですね」と言っていたのですがまさしく、と思いました。

○翁
そんな翁。私は見るのが二回目なためか以前見た時よりもちょっと余裕を持っていろいろ観察してはメモしていました。まず皆さんの服装。シテ方やワキ方さん以外はいつもそんなにきらびやか、ってわけじゃないと思うんですが、よく見てみると面箱持ち・翁・千載・三番叟の方々以外でも、地謡さんも拍子方さんもみんな綺麗な、まさしく晴れ着を着てたんですね。ああ、やっぱりこれは儀式なんだなと感じましたね。すべてが終わった後、翁や竹生島や熊野の展示を資料の見ていたのですがやっぱり何らかのお清めをしていたようです。さすが翁。気合が違います。
そうですね。人間が一時的にですが、舞台上のことですが、神様になるんですもの。
面をつける。それだけで瞬時に「神」になる。
それは全知全能の、何でも出来る、困難を解決してくれる神様とはまた違う神様。平和を幸せ祈り、天下を祝福する神様です。
人間は「何でも出来る」神様にはなれない。けれど、「祝福する神様」にはなれるんじゃないか。
もしかしたら、そういう神様こそが――私達を包んでくれる大いなる存在であるものが、人々が真に求める神様なのかなあ、いや、実は意外とそうなんじゃないかな? と思いました。本当に根拠はないけどね。あの白い、にこやかな微笑みを浮かばせる面をつけ舞う翁を見ていてそう感じました。
だって「何かをする」のはいつだって「それをする人」つまり人間なわけですよ。神様がかわりにしてくれるわけじゃない。神様はただ見守るだけだ。でも神様が見守ってくれるならきっと出来る、と「それをする側の人」が思うから、何かを成せるのではないかと……なんかまあ。はい。そういうことでひとつ。
私は目つけ柱の前くらいにいたのですが、そこは地謡座がよく見えるところで、面をつけたばかりの翁と思いっきり目があってしまい「お、翁さまが見てるっ…!!」とすごく緊張してしまいましたw なんだろう。ちょっと怖いような、それでいてなんだか、体がふわふわ浮かぶような感じがして。「幸せ」のような気もしますが、やっぱりちょっと怖いのか……こういうのを神に感じる「畏怖」というのかもしれません。白式尉も黒式尉もなんとなく目に見えない神様を具現化したような感じがしますね。
白式尉が舞って千載と共に退場した後、黒式尉が面箱持ちと問答した後舞うのですが、この舞が白式尉と比べると躍動感に満ち溢れダイナミックで見ていて面白いし、鼓もテンポアップしていて大変よろしい。こういう賑やかさが、「翁」のある意味本質なのかもしれないと思いました。舞ってるのは狂言方だけど。鈴も加わると一気に神事っぽくなりますね。
「ちゃらちゃららー」っていう笛の音がイイってメモしてあるんだけど、どんなテンポか書いてなくてわかんないよw 舞い終わった後どことなくやりきった笑顔を面が浮かべていたように見えたのは私の目の錯覚だったでしょうか……
静謐な白と荒ぶる黒。白はやさしいおじいちゃんって感じに見えて、黒はちょっと怖いおじいちゃんに感じに見える面です。でもどちらがいい、わるいではなくてどちらも神様。白い神様と黒い神様。二面性……一体ですね。陰陽といいますか。面の色も勿論白黒で違いますし衣装も白と黒で違いが歴然としています。白を舞うのはシテ方で黒を舞うのは狂言方、狂言も能には必ず必要。ってことを言っているような気がします。それは人々の幸せや喜びには“笑い”や“愉快”が必ずついているのだってことと同じかも。

○能「竹生島」
翁付き~~っていうのは翁を演じたシテがそのまま次の曲のシテにもなる形態のことで、神様をやったシテが次にいきなり武士とか女の人になってるとちょっとイメージが違うので必ず神様主役の脇能が演じられます。ということで竹生島です。これは龍神の曲で辰年の最初にやるにはとても相応しい作品ですね。さらに弁才天も出てくるのでとても綺麗で晴れやかです。
翁の興奮をいろいろメモしてふと顔を上げるといきなりなんかすごい作りものが舞台に出てて正直びびった。 後半ここから弁才天出てきます。船のつくりものとかも出てきて舞台の見た目的にも豪華です。ちょっとここらへんうとうとしてたんですけど、弁才天が登場した時はもう目が覚めました、ぱっちりと。だってすごく綺麗だったんですもの~~~月をかたどったように見える冠も藤色の衣も綺麗綺麗。ここの詞章が名文だったのでタイトルはここからとりました。あ、でも弁才天はあくまでツレ。シテじゃないです。
龍神が登場する前の音がテンポよくてちょうしびれる!!!「早笛」ってのかな? そして龍神デターーーー!!! ババーン あらぶりあらぶり出てきたり、力強い舞を披露したり、もうとにかく超かっこいいです。持ち物はワキに渡す珠、そして「人とは違う性質を持っている」ことを表す打ち杖持ってました。そんで頭には龍をのっけた冠。小鍛冶のシテとか胡蝶のシテもそうだけど神様とか精霊は自分の象徴をよく頭にのせてるよねw まあ目立つからだけどw ちょっとそこんとこ可愛いですよね。

○狂言「昆布柿」
翁→竹生島で結構いっぱいいっぱいだったのであんまり覚えてないというw でも「覚えきれない長い名前」というところに寿限無的な何かを感じましたw 「ちょっww おま長www」っていうツッコミを入れてるところがおかしかったです(^O^) 最後は踊り出して可愛かったw

○能「熊野」
翁と竹生島で~(略) はい、すみません。好きな曲ですが。このあいだ三島の「近代能楽集」のコレを読んだ所為でそっちのイメージが先行してしまった… 動きの少ない道行文とか眠くなっちゃいそうですね>< 私はいろいろ手を動かしていたので、幸い見れたのですが…
舞うけれども、母を心配して心ここにあらず…という静かな舞。心情が籠っているなあ… 「音はあらしの花の雪」の「花の雪」って表現がすごくいいなと思ったり。和歌で人の心を動かしたっていう話はほかにもいろいろあるけど(しかしいまいち思い出せない…何かあったっけ。おしえて~)古今和歌集の序で紀貫之が書いたように「鬼神も動かす」 いわんや人間をや! お母さんの元へ急ぐ熊野にほろっと涙してしまいます。

良いもの見れました~~満足ですっ^^
今年は別会能に、おそらく披き…初演でしょう、「道成寺」があるので本当ならぜひ見に行きたい!道成寺は能好きなら絶対みておきたい!のですが別会能はチケットが高いの~。゚(゚^o^゚)゚。 定例で道成寺とかやりませんか…(´;ω;`)?
冬の観能の夕べは寄席と被っちゃうので多分いかないかな… 夏は多分一回は行きますよ~演目楽しみ(^O^)
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約束かたき石になって 鬼神の姿は失せにけり
2010/08/29(Sun)
でい! 昨日はまたまたお能充でした…。毎年夏の二ヶ月にわたって開催される「観能の夕べ」も今年は昨日で終わっちゃいました。それでも千円ポッキリでお能と狂言が観れるなんてすごいことだと思います。イヤほんと破格じゃね?
てことで昨日は「殺生石」そして狂言は「文荷」でした。殺生石は残念ながらメインの作りものが出てこなくてちょっとショボンコだったです。能楽堂の人に訊いてもわかんなかった……宝生流だけが無い演出ってわけじゃないだろうし。事情があったのかな。まあキツネキツネもふもふと脳内でいろいろ補完していたのでいいのじゃ!

解説で「ポケモンのキュウコンは「わるだくみ」と「あやしいひかり」が得意技」と知り、まんま玉藻の前じゃないかwwとびっくりしたりして。日本乗っ取りを狙って怪しい光を出して鳥羽院を苦しめたんだからね。ちゃんと元ネタとしてたんだな…当時小学生の私には九尾の狐が何だかわかりませんでしたけど。でもぬ~べ~で好きだったのは玉藻せんせいだった。カコイイ。話逸れてる。まあ私の狐好きがちゃんと根拠のあるものだということで(そうなの ところで玉藻の前が光る表現はキツネピカーと名付けたいと思います。
赤い髪の後シテは動物というのも初めて知ったなー。あと、どすんっ!と座るあの表現は調伏されたとか死んだとかいう表現なんだそうです。ふむ。



狂言「文荷」
稚児狂いの主人から手紙を届けるように頼まれたおなじみ太郎冠者・次郎冠者。恋重荷のパロときいて! たかが手紙ひとつなのにすぐ持ち手を交換したり、重いと言ったりw 棒にぶらさげても片側に寄せたり寄せ返したりw きみらはまじめに仕事しろw
あれホントに重い手紙だったのかな… 想いが重いんですね。すてき! なんて言ってみたりなど。恋しい恋しいからこいしがいっぱい、とかクスグリがあるわけですが。手紙が破れたら実践・風の便りとかちょww と思った。扇げ扇げあおぐぞあおぐぞ。ウーンやっぱ狂言楽しいな!
狂言原作の落語ってないのかなー…探してみたけど「花子」っていうマイナーな新作しかないみたいだ。やっぱり喜劇と話芸は違うのかな。すごく落語っぽいなと思うのだけど。狂言はむしろ喜劇・コントに受け継がれていく感じなのかなー。
と、思っていたのですが……以前から「そういえば狂言にも落語にも「宗論」ってのがあるな」って思っていま調べてみたら、落語の「宗論」は浄土真宗VSキリスト教、狂言の「宗論」は日蓮VS浄土真宗の筋であり、おそらく源流は狂言にあるだろう、ってウィキペディアに。また大正の新作落語で、「試し酒」「代書」「動物園」のような準古典にあたりますね。音源は見つからなかったけど六代目円楽さんの得意ネタらしい。ゆーちゅーぶに落語協会が配信してる動画があったーあとで見てみよう
ちなみに落語→狂言では「子褒め」があるそうな。



能「殺生石」
謡曲大観の解説だと「シテ出現の理由が不鮮明・石魂らしさが足りない。内容は優れているが脚色が足りない」と大体70点くらいの評価だったり… まあ言われてみたらそうかも。作りものが出てくる分派手さがプラスされるけどもね。でも今回はその作りものが無かったわけで。しょんぼりこ。ちなみに今回シテは女性の方でした。玉藻の前由来の石だから出来れば女の人がいいなと思っていたのでらきー。
前シテの衣装は紅葉柄だったし、「ものすさましき秋風の」ってあるし、もしかしたら秋の曲なのかも。扇も秋な風情でしたし。
後シテが出てくる前、こないだと同じで太鼓をドンドン鳴らしてたけどあれはそーゆー合図としての演出なのかしら。後シテがくるぞー!悪しきものがでるぞー!みたいな。今回はワキが数珠をじゃらじゃらじゃらんじゃらんしてたので余計おどろおどろしかった。急に「土蜘蛛」観てみたくなった。あれはバトルものだから。
シテの面は「小飛出」 ワキに「野干」と言われてるけどこれはキツネの異名という注釈が。やっぱりキツネの姿をしてるんだな。こんこん。
地謡多めでシテはすぱっと舞ってたなあ。帰る時もシュタタッと帰っていったし、いい加減石の姿から離れたかったのかなあと思ってみる。ここでキツネの地位向上があったのだー、とかも思ってみる。でも最近はキツネってわりと良いキャラで扱われることが多いらしい(うぃきぺでぃあ先生調べ)



というわけで作りものはなかったものの脳内でキツネ充出来たので今年もよい観能の夕べが過ごせました。また冬にも多分行きます(●´ω`●)
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