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いざなわれて岩殿寺 【鏡花作品聖地巡礼「春昼」の巻】
2015/09/07(Mon)
このカテゴリ久しぶりだ、鏡花カテゴリです。卒論から約6年、いよいよ私は春昼の舞台のひとつとなった逗子・岩殿寺に足を運ぶことが出来ました。今回はそのことを記します。
8月30日、こちらも念願であったaikoのフリーライブ、ラブライクアロハ5に参加し、へとへと~になった体は一日経つと体の節々が筋肉痛でバッキバキになりました(今思えば風邪の前兆でもあったのかも知れない) でも朝食食べてゆっくり準備すれば大体おっけー! 宿をとった藤沢を後にして逗子へ向かいます。

岩殿寺までのアクセスを簡単に書くと、逗子駅から六番のバス乗り場ハイランド循環バスに乗り、久木三丁目で下車。反対側の道に行き、復路の久木三丁目バス停のすぐ傍にこんな看板があります。
こっちだよー
見つけた時「うわあありがたい!わかりやすい!」と思わず声を上げてバス停にいたおばあさん驚いたかもしんないw この看板に従い、自分でも印刷してきた地図を照合しつつ歩いていくとまた似たような看板に出会い、それに従っていくとまたまた似たような看板が……正直迷うこと覚悟で来たので本当にありがたかったです。一応巡礼地の一つであるからなのかも。全く普通の静かな住宅地を歩きながら聖地巡礼しにいく感じは五月の清光碑を見に行ったことを思い出させたわ。
しかし……しかしね……目指す先がどう見ても「山」なのはどうなのさaiko とちょっと思った。昨日海で! 今日山ですか! 夏の最後に海と山ですか! ドラえもんの海底鬼岩城ですか!(海と山どちらにも行きたいのび太達を海底火山に連れていくというあらすじだから) さすがに足があの……轟沈しそうなんですが……実際次の日風邪引いたんですけど。

歩くこと十数分、入口でお賽銭箱に100円をいれ、いざ岩殿寺へおじゃましまーす。
びっしーーー
入り口にはこんなにびっしり千社札が。ある意味ホラーな気もします。春昼にもお堂に貼られている千社札の描写がありますが、そこまではまだ少しかかるのです。

春昼の散策子と住職が話していたあの観音堂を目指すべく、ラブライクアロハからのラブライク石段スタート!!
ラブライク石段
これ画像で見ると大したことないなって思うけど実際大したものなのよきついよw 前日のハードな待機列もしんどかったですがここもきつかったです。でも登りきった後の見晴らしはよかったー
見晴らしよきかな
あいにくのくもり空で、出来れば春昼のような穏やかな暖かい晴れた日に来たかったです。

観音堂の画像は撮ってこなかったのですが(撮ればよかったよー) 今は閉まっています。ずっと開いてるものだと思ったので残念。でも少し入ってみて後ろを振り返って思わずうわあと声が出てしまった。この! この千社札のびっしりさを見よ!
振り向けば千社札
画像暗くてなおさらホラーですがw 余白なんか残さないよと言う勢いでびっしーーーと貼られてました。組の名前? 会社の名前? 個人名? まさしく春昼にあるように、札の名前を頼りに霊魂たちが集う場所なのでしょう。お堂の中もびっしりなのかなあ。そこにみをさんの「うたた寝に…」の歌がほんとに貼ってあったら…

お堂の傍には鏡花の寄進した池があります。ちょっと調べると池造りにはすずさんがかなり努力されたそうだ。
鏡花池
そんなに大きくはなく、結構こじんまりとしてます。こっちの画像はりあたいぶろぐにはっつけたの、再掲。
鏡花のいけっ
この池にかかる赤い橋を渡ると熊野権現の小さなお社があって、ちょっと参拝。その先に蛇や蔵というなんかいかにも鏡花が嫌がりそうなw ところがあります。といっても何があるのか近付いてみた私もよくわからなかったのですが、網が張ってあってもしかして蛇がいるのかな~怖いな~と思いそそくさと退散。ググって調べてみると井戸が祀られているんだそうで…

なんか帰るのが名残惜しかったので観音堂の裏の方にいってみる。光が入らなくて昼間なのに薄暗くて怖かった。奥の院岩殿観音というまさしく字の通りの岩で出来た小さな洞穴の中に観音像が…あったらしい……そこまで確認出来なかったです。あう。そして少し進むとちいさい稲荷神社と猿田彦神社があります。ほんと小さい。そして観音堂下手側に、更にどこかに行ける道があったので少し行ってみたけど行き止まり。(ネットの写真とか見る限り普通先に進めるようなんですがこの日は入れませんでした。ここをもうちょっと行くと長寿観音や聖徳太子像なんかがある模様) 雨で濡れていて危なかったのですぐ戻ってきましたが、あとで春昼を読んでたら、おそらく客人があの不思議な空間に行くときに通った道だったようで……ああ祭囃子が聞こえてたら私もそっちに行っちゃったかも、なんて思いました。

鏡花の句碑があることは調べてなかったのでちゃんと見てこれませんでした残念。(なんとなく見た記憶はあるにはあるのだけど) 時間に余裕はあったけどだからといってあんまりより道は出来ないし、ちょっと円覚寺にも行きたかったので十時半少し前くらいに発ちました。
いやー、自分の卒論の舞台になったところ、いつか行こう行こう、でもいつ行けるかな、と思ってたのでちゃんと行ける日が来てよかったです。アロハをやってくれたaikoに感謝です。ほんとは鏡花のうさぎ型の文学碑がある大崎公園にも行きたかったのですが交通の便が悪かったのでスルーしました。またいつかの機会に。
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恋は、棄てない 【ひさびさ鏡花館】
2013/10/07(Mon)
実はいつの間にか泉鏡花カテゴリを設けていたこのブログであった。もう三週間くらい前のことを遅過ぎだよ! っていうことを余裕で書いてしまいます。9月23日に鏡花館に行ってきました。久しぶりですよホント、一年、二年くらい行ってなかったんじゃないかな。行きたいなーって展示はいっぱいあったわりに。鏡花自体もずっとご無沙汰してる…ほんとすみません。
これ読まなかったら鏡花やらなかったよねっていう夜叉ヶ池の特別展示だったものですから。でも29日までのやつにギリギリで行ってきた辺りやっぱ私は底が低い鏡花クラスタ。
いのちのために恋は捨てない
山本タカトさんが特別展示の宣伝イラスト描かれていたのもポイントかと。ここ入口。鏡花館いままでアクセスはバスだったんですけど、近くに自転車を停めれる所があったので次からは自転車で来るつもーり。

しかし何分三週間前なのであんまり記憶にない…夜叉ヶ池は戯曲なので、昔の上演から最近の舞台のことも展示してありました。鏡花の戯曲にしては珍しく書かれてからすぐに上演が決まったみたいなことも書いてあったっけね。いつだったかの舞台で学円役が松田龍平さんで、水口だ~って思ってたりしましたw 好きな作品だけどまだ舞台で見たことないんだよねえ。
押し寄せる水のイメージ。違ってたらすみませんけど、確か鏡花は福井であった水の災害を夜叉ヶ池のモチーフにしたそうですが、今だとどうしても震災の津波を思い出してしまいますね。でもこの“押し寄せる水”っていうのは、“生命の為に恋は棄てない”と言う晃と百合の静かながらも激しい愛を連想させるんですよ。
夜叉ヶ池がなんで好きかと言うともうこの“生命の為に恋は棄てない”に強く惹かれ、心打たれたからです。初めて鏡花もっと早く読んでおくんだった…!って思ったなあ。今までも何度か書いてるけど静けさの下にある激しさが鏡花作品の好きなところなんです まあ、あの人蠍座だから…そしてaikoも蠍座だから…蠍座に惚れる性質があるのか私は。ちなみにaikoは本や占い師さんによってはいて座になります

ミュージアムショップ。ポストカードは線画版と着色版がありました。多分今も売ってるかな…?
モノクロからカラー
線画と着色したものの実物も展示されてたのでじっくりじっくり見てきました。ふつくしい…

そしてえええ!!!! もしかしたら一番好きかも知れない、いやそれは言い過ぎだ、いやしかしすごく好きな「白鷺」が岩波復刊していることを知らず……!!! 手持ちのお金が少なかったのですぐ下ろしに行ってまた買いに行くと言うw こういうことあるから普段からもう少しお財布にお金入れておきたいですねw
新旧白鷺
いやーほんと嬉しかったです( ;∀;) ↑の写真の古い方は卒論で使うのに自分で持っていたくてヤフオクかどっかで落札したもの…戦前のものです タイトルが右から書きになってるでしょ

次の特別展示はもう始まってるかな? 鏡花の遺品展だったと思いますーこれもちゃんと行けたらいいけど文フリ終わるまではどこにも行けないなー
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鏡花さん140周年ですって
2013/06/17(Mon)
だいーぶ前の話題なのですが、と言うか写真なのですが、こんなのが。
なんだこのマークは!
なんだこのマークはーーー!! それで可愛いと思ってるつもりかーーー! かわいいぞーーー!!! うさぎ可愛いぞーーー!!

そうっです。今年は鏡花生誕140周年なんですって。まだ店頭では見かけてないけど、本のオビとかに使われるんだそう。うつのみやがこぞって棚作りそうな! このマークでなんかオリジナルグッズとか作られないかなあ~。
鏡花館もずっと行ってないし、本は買ってるのに全然読んでない… 今は文フリで買った小説や八犬伝関係書物を読んでるところですが、もともと読書のサイクルには鏡花を読むことも入ってたはずなのにずーっと読んでないごめんなさいまし(´・ω・`) うむ、これを機会にして読まないでか!じゃないか。去年買った「おばけすき」をちょっとずつでいいから崩していこう。
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鏡花と二人のたそがれの味
2012/11/12(Mon)
実はこっそり、この文芸カテゴリ、鏡花カテゴリが新設されているのでしたん。卒論メモもここに収納。漱石カテゴリの記事数とあんま変わらないんだなーまあ漱石カテゴリの記事は古い記事で内容もそんなにあるわけじゃないし鏡花カテゴリの方がいろいろ書いてる感ある。

そんなわけで……一週間遅れで書くのがここの決まりみたいになってる……11月3日に石川近代文学館で行われた京極夏彦氏・東雅夫氏の朗読&トークイベント「たそがれの味」に行って参りましたん!客層はやはり京極氏ということで若い女性が多かったのですが後ろの方はご年輩の方とかもいらっしゃいました。全体的な客層はちょっとわからないけど老若男女が集った感じだったのかな。

寒い日でした。というかその一週間全体的にありえないほど寒かったです。京極氏はやっぱり黒づくめの着物姿だったのですが黒いえりまきを巻いてました。着物えりまきっていいなあ、と思ったり。
登場してすぐに朗読。せっかくだし前の方に座ろう~と思って二列目に座ったんですが先生と私ばっちり正面でたぶん2メートルも離れてなかったww いやあ……尊敬する作家とまさかあれだけ近づけるとは… そんなわけでその美声を深く深く堪能いたしました。
朗読なさったのは鏡花賞を受賞した嗤う伊右衛門。勿論読んだことはあるのですが大分前の話で(京極氏をちゃんと読んだのが高校三年の頃だし伊右衛門もその辺りかな…)ちょっと新鮮な気持ちで聴いてました。伊右衛門とお岩さん…涙。はい、ちょっと涙ぐみました。再読したいな。二人の棺がなんだかパンドラの箱みたいだなって思ったよ。最後に出てきた二人が美しきもの、希望みたいな感じ。
その次は東さんが鏡花の「露宿」を朗読。これはルポルタージュのようなもので関東大震災に被災した際のことを書いた鏡花のエッセイ。作品解説に「災禍に立ち向かう人の力、鬼神力と観音力のせめぎ合いが描かれる」とあるのですが確かに人物の描写が良かった。これ東さんが編集した「おばけずき」に入ってるから今度は活字で読もう。
そしてその次はまた京極先生で鏡花の「怪談女の輪」 これは朗読の前に「おばけずき」で一応読んだ。さくっと読める掌編ですが朗読で聞くとまた味わい深い~ 鏡花の執筆スタイルによるところが大きいけど朗読向けですよね。

そしてその後のトーク。お二人のお話は本当に面白くて何度笑ったことか。やっぱ京極先生って作家にしてタレントだなぁ。もうその場に紙とペンがあったため私の性質上メモしないでか! って感じでをメモせざるを得なくてたくさんメモったのですがこれを全部載せるの大変…きちんと時系列順に書いてあるわけでもないので。なので印象的なとこだけ抜粋しようかなと。
北國新聞の記事にもなったそうですが(未見でございまする…)京極先生曰く鏡花は格調高いというかリズミカルな、調子のよい文章でそれは近世文学の影響なのだと。というか鏡花は江戸文学の後継であって、それは鏡花が金沢出身で、常に江戸を志していたためだ、という指摘がかなり目新しかった。個人的にはね。鏡花が江戸を、近代化する東京に逆輸入させたという指摘にもものすごく目からうろこでしたね。京極氏の声で馬琴さまのお名前が聴けたのがよかったです。そう馬琴さまと言えば近世美少年録が怪談女の輪に出てくるんですけど、やっぱ鏡花って馬琴さまも一応読んでたのかなあ……鏡花の蔵書ってどっかにデータなかったですかね? 鏡花と馬琴さまちょっと研究してみたいよ
朗読について、というか小説というのは字を見て頭の中で音にして読んでいるから読むリズムというのは音読するリズムと同じで、読みにくいってのは音読しにくいと同じということ、と京極先生仰ってました。うーん、ちょいちょい声に出して文章書くけど、私ももう少し習慣づけようかな。

トークは時間を30分も延長して語ってて嬉しい人には嬉しかったんだろうけど私その翌日の大阪行きの準備とか何もしてなくてそして7時半からBS11でフレッシュプリキュア見たかったりしたのでちょっと焦ってたw 本棚整理の極意の話とかになってて京極先生はリアル久保竣公だなぁ…とか思ってましたw
印象に残った発言と言えば「こだわりって言葉大っ嫌いなんですよね!!!」とか黒手袋については「これはこだわりじゃないです。慣習です」とか「二次作品が面白くて原作つまらないっていうのはあんまりないですよ。……逆はいっぱいあるけどね!!!」とかw あと男女カプの小説をBLとして読んでもいいんだから頭の中では!とかw ウケ狙いなのか何なのかw よくあるあらすじ本に対して「あらすじにしてわかるくらいなら小説書く意味がいない」というのには私も大変同感でございます。これはあとがきにも言えるなーと思うんですよ。だからあんまりあとがきは書かないんです。京極先生もあとがき無し派でしょ。というか私があとがきとか読まなくなったのは先生のあとがきについての意見を読んだからだわ確か。ずっとまえ、大極宮かどっかに書いてあったもの。
電子書籍のお話もされてました。電子書籍は便利だけど、紙媒体、本物の本には敵わないものなので、紙の本がなくなることはないだろう、とのことでした。

本当はもっといっぱい書きたいことがあるのだけどあんまり突きつめ過ぎるとますます書かなくなりそうなのでこの辺で。東さんについてのことあんまり書いてない…でもサイン本は買いましたっ
東さんのサイン
これも文豪怪談傑作選みたくちびちび読んでいこうかなと思います。あとそれからようやく鏡花特集?の別冊太陽も買った* 前から欲しかったけど買うタイミングを逃してたのん。
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白鷺のように 【三文豪の映画】
2012/10/16(Tue)
最近気付いたんだけど文芸カテゴリに鏡花ってカテゴリが無いw 漱石はあるのに無いw そのうち新設して鏡花っぽいものは振り分けようかと思います。
さて先日の土曜日にシネモンドでやってる三文豪の映画の、鏡花の回「白鷺」を見て参りました。

泉鏡花 (明治の文学)泉鏡花 (明治の文学)
(2001/06)
泉 鏡花、 他

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もしかしたらDVDがあるかもなーってアマゾン検索したんだけどやっぱり無い…かな? すごくいい映画だからパッケージングして欲しかったんだが。

勝手な思い込みでどうせそんなに人来てないでしょ~ってすごい時間ぎりぎりに行ったら、シネモンドのまわり御年輩の人が多く待ってらっしゃった。お、おおう見込み違いとはこのことやな。鏡花ってのもあるし映画自体が古いからその当時見たかもしれない人が懐かしがって来るのは必定だわ。もっと早く来ればよかったと反省しました。ちなみにシネモンドで映画見るのすんごい久しぶりで多分ユメ十夜以来だったかもわからない。それでも前の方に座ることはなく後ろの方で見てました。むしろいい席だったかも。一日目だったので鏡花館館長代理の方がご挨拶されてました。青山館長は先日亡くなられ…ましたね。そういえば丸谷才一氏も亡くなられて。時の流れというものがありますが寂しいですね。

さて簡単にばばーっと書いてしまいます。鏡花の「白鷺」は明治41年朝日新聞で漱石のあっせんを受けて連載されたという経歴の作品ですが、実は私が、もしかしたら鏡花作品の中でいちばん好きなんじゃないか? って言う程、読んで感動した、切なくてどうしようもなくなった作品です。いや一番だったら春昼とか夜叉ヶ池とか入ってきそうなんですけど… でも、少なくとも鏡花の花柳小説というカテゴリではまあまず一番好きです。卒論は春昼・春昼後刻をやったんですが、その論の中とある問題に関して白鷺を出したりしてたり。どうしても手元においておきたかったから、戦前に出たぼろぼろの岩波をオークションで手に入れたり。それくらい好き。だからこの映画のことを知っていかないでか!!だったわけですね。
で、てっきり白黒かなー幕末太陽伝が同じ昭和33年で白黒だったはずだし、カラーじゃないかなーと思ったらカラー!!!! なので着物とか小道具とかもういろんなもの至るまで極彩色!!当然ですけど。鏡花といえば「色」にすごく気を遣って著述する作家なので、直接鏡花の色世界を見ているような気になりました。お篠の着物の綺麗さや肌の白さ。とくに肌の白さにはびっくりしました。うん。芸者さんってあんなに白く塗るんだ! もう当然故人なのですが鏡花にも見てもらいたかったってほど綺麗でした。

簡単に書く、と書いたのでもう手短に。とーにーかーくーお篠が見てて辛かったです(´;ω;`) 原作読んだ方ならご存知でしょうが っていうか大体鏡花ってそうなんだけど悲恋だし苦境です 追い詰められていってもう本当に死ぬしかないという状況にいってしまうお篠が辛くて辛くて…何度も息を詰まらせてました。前半部いちゃいちゃしてたところもあっただけに余計! そしてお篠演じる山本富士子さんがふつくしいの何のって…
なんかですねえ私悲恋大嫌いなんですけど、こんなの絶対おかしよと思いながらも……世の中の辛さの中犠牲になっていく女性達がどうにも儚くて美しくて。・゚・(ノД`)・゚・。 鏡花はこの美を描きたかったんか!? つらぽよつらぽよ。あ、つらぽよと言えば冒頭のシーンでは「お嬢様を遣うことなんて~」って言ってた女将さんの態度が話進むにつれてめっちゃ変わってったとこだね、180度変わってしまって地味につらぽよ

映像だけでストーリーが十分にわかったのもびっくり!! 本文読んだりする予習なんてする暇当然まったくなかったんですけどこんなにわかりやすい映像鏡花作品が昭和33年に既にあったとは! 断言しますがこれ原作読むよりもわかりやすいですwww 伝聞形式でないという点を除けば原作にすごく忠実なんです! 私そんなに期待してなかったんですけど、「電話」のシーンがちゃんとあってすごく嬉しかったです! はい、はい、店での電話は勿論自動電話(公衆電話)のシーンとかさ!!もう感動しましたよ! 何故なら卒論で使ったところがそのシーンだからです~ 春昼と電話を論じてるのが私が調べた限りでは無かったのよ論文がね… あっ関係ないけど女学生たちが可愛かったです*
原作に忠実であったぶん、最後の、私の一番好きな、お篠の生霊が出てきて話しかけるってシーンが映画的に直されててちょっと残念でした……でも、あれは映画ならではの描写であれが一番正解なんだなって思います。しかしどえらいエロティックでねw それだけお篠の凄惨さが伝わってきました。そう、和風の中の洋間とか洋館とか、そういうのが出てくるんですけど、いやらしさが引き立ちますね。
いま一度書きますが小説のラストの展開の仕方がもう大好きで、あれがあるからこそ私の中での白鷺の位置ってって揺るぎないんですけど、映画のこれもすごくよかったです。着物の中に白鷺が書かれててそれのズームで終わるって手法もっ

さて勢いに任せて書いてしまったけど、あんまり期待して無かった分得るもの多くて大変テンションが高まりました。いいもの見れてほんと嬉しかったです~ まだ今週いっぱいやってるかな? でももう白鷺の上映はないかも…? 犀星は「あにいもうと」秋声は「甘い予感」をそれぞれ上映中です~
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鏡花がいっぱいせれくしょん 【泉鏡花という名の幻想展にいてきた】
2012/10/08(Mon)
2日の火曜日は仕事やることなくてごっつう暇だったのであらかじめ半休頂いてお昼にそそくさと退勤しましたのん。なんかちょっと学生時代に戻った感じでした。というわけで学生時代の専門であって今でもフェイバリットの\泉鏡花/をフィーチャーした午後にしましょう、石川近代文学館で現在絶賛開催中、「泉鏡花」という名の幻想展に行ってきました。
鏡花うしろうしろ
入口には波津彬子先生の描き下ろしポスター、すてき~~!紫陽花といい色合いと言いすごく鏡花趣味。そして波津さんの描く鏡花…似ておる…

常設はいつも見てるし今回はせっかく休みもらったけど時は金なりてんで大切に使わなきゃいけないので、スルーして二階に。入口にいきなり鏡花等身大パネルww誰得ww せ、せんせいあたしよりもおちっこいんですの?? たしかすずさんよりも小さいんでしたっけ…(・ω・)?
鏡花がすっかり幻想入りしちゃってる現在、果たして鏡花とはどのように奇矯な人物だったのか、その実像にせまる!が主題な今回の展示。幻想入り…鏡花出る東方マダー? それはさておきみんな鏡花のことどう思ってるんだろうな。。。何も知らなかった頃は名前の印象で綺麗で物静かな感じって、勝手に思ってたんだけど、綺麗なのは確かに綺麗で静かっちゃ静かな感じなんだけどその裏に眠る情熱の熱いこと熱いこと。こいつ蠍座だろと思ったら本当にそうである11月4日生まれ。aikoも蠍座!米朝師匠も蠍座!わたしは蠍座に惹かれる女なのか。

企画展示室1は知る<泉鏡花ってどんな人?> 私も知らないことと言うかいろいろ突っ込んだことなども書いてありましてメモかわりのツイートにひっし。平日の昼間だったから私しかいなくて独り言もめっちゃしててすいませんw 鏡花は本当に紅葉先生のことが好きなんだなあ、鏡花の中での「先生」は紅葉先生だけしか指さなくて、他の人にこの敬称は使ったことないんだそう。私の中でのaikoみたいな存在だったのかな…私もaikoに弟子入りしたいな……
あと鏡花やっぱりかーって感じなんだけど夜になると筆のノリがよかったんだねw わたしもわたしも! ただホラあれよ…夜書いたラブレターはあのそのうん……ってやつだからw でも結局そのまま使っちゃうんだけどw 全時間帯で書けるようになるといいよね。
「作物其物の中に人を遊離させたい。そして読んだ後でも、何か深い印象を残したい」っていう言葉がすごく心に残った。物語も落語と同じように、読んでる時はそれ以外何も考えさせたくないよねえ、そういうもの書けるようになれればいいな、そんなこと出来るのかなり天才級だろうけどさっ
あと「鏡花先生のトランス状態すごい…」って思わせる文章がw お手伝いさんの女の方?の文章だったんだけど、夜に原稿出しに行くのに鏡花がついてって、ポストの裏に何かおる!!みたいな風に言ったりするっていう思い出だったんだけど……その前にも一つか二つかトランス鏡花を伺わせるものがあってこの人やっぱキチg…と思ったw そらああなた常人に見えないものも見えてますわ。あとお風呂屋さんのエピも可愛かったなw 細身なのにものすごい上機嫌な声でお風呂つかってる鏡花もえ
「とりなりが噺し家の小文治を思わせるばかりの」って村松定孝が書いてたんですけど、桂小文治のことなのかな? 勿論当代の方ではなくおそらく二代目だろうとは思われるのですが…「2代目三遊亭百生と共に、上方落語を東京で紹介した」とwikiにあるので上方の人だったんね。
それと鏡花の「たそがれ趣味」ってのにものすごく共感!こんな考え持ってたんだね、調べ不足だった。昼でもなく夜でもない、一種微妙な中間の世界。「私は重にさう云ふたそがれ的な世界を主に描きたい、写したいと思っております」だって!私もこういうスタンスでありたいな~~~感心した…………んだけどちょっと待てよ、鏡花って確かにそういう現実とも幻ともつかない微妙な世界観を書くけど人物はどっちかって言うと極端な嗜好な気ぃするよw? でもこの感じすごくわかる!私も使おうたそがれ趣味!

そして展示室2は観る<泉鏡花が観た世界> 鏡花言語世界っていう展示がやばかったw いろんなフォントで「鏡花語」とも言えるであろう鏡花独特の語彙を紹介してるんだけど、「無職渡世(あそびにん) 」www 二人と書いて「さしむかい」 戦々恐々を「おっかなびっくり」 他にもいろいろありました! ジプシーを周遊芸人って書いてた気がするw 「鳴(キス)」なんてステキね! そして鏡花にかかればaikoの名悲恋曲「二時頃」も「二時頃(おやつ)」になっちゃうのです! すごい! ていうかホント、和風厨二だよ鏡花はさ……
で、鏡花の食卓を再現したやつとかあったんですけど、あんぱん……焼かれてる……(目を覆いながら) 潔癖症もここまでくると食への冒涜だわ!とか言ったりして。
でも「好きな人が料理して呉れたものなら自分の嫌ひな物でない限度に於て、何でも旨いと感ずる男である。実際好きな人と相対した時などは、其の情厚の濃なるを喜ぶに汲々として、味を論ずるまでに余裕が無いではないか」って鏡花の言葉にはキュンきました。真理だねー。
鏡花の嫌いなものコーナーは「鏡花吃驚箱(びっくりばこ)」でお化け屋敷風に楽しめるの。うん、鏡花の嫌いなもの大体知ってた……でもチョコレートおいしいから!バレンタインに贈ってあげるから(いやがらせ) こういう体感型は面白い試みだと思いましたっ さて八犬伝脳の私が考えることは鏡花ぜってー八犬伝嫌いだっただろうなーということである。ね、嫌いな要素しか見当たらないw でも私はどっちも好きよ(^O^)

さてさて企画展示室3は想う<幻想になった「泉鏡花」> ラノベの鏡花ガタッと思ったらやっぱり橘みれいさん・今市子さんの鏡花あやかし秘帖でした。マンガだったらすぐ読めるけど小説だとちょとね…だから読んでないんですけど今市子さんのコミカライズ出てるなら買おうかな。てかこれのドラマCD見つけたんですけど鏡花がすわべさんとか最強のわたしホイホイですねどうもね、鏡花にしちゃあ声がちょっと太めのような気もしますが。お金に余裕があったら買いたいのだけどぐぬぬ 今市子さんの絵好きだあ 波津さんと似てる系統ですよね。
まあ実際はめいこい(明治東亰恋伽)の鏡花がいるんじゃないかって内心ビクビクしながらも実はちょっと期待してたんだけどいなくてホッとしたw でもちょっと期待してたからほんのちょっと残念なw あれは…鏡花として紹介してもいいのだろうか…でも実際はあんな小生意気な上京したばかりの小僧って感じだったんだろうけど…
私も鏡花がモデルの人物が出てる小説を書いたことがあるしサイトに掲載しているのだよ 長編の登場人物をちょっと遊ばせた短編っていう位置づけで習作になるんですけどね。08年の文章…鏡花の演習やってる頃。だから「平成鏡花事始」も本当は書いて送るつもりだったんだけど恥ずかしくて>< あと長過ぎるんです。とても800字以内なんてw だからそのうちブログででも書こうかな…と。

うさーぎ
おみやげにブックカバー。手作りで一つ一つ色とかが微妙に違うんです。鏡花読むときに使う!って思ったくせにいま八犬伝の一巻入ってるって言う……

さてじゅーぶん鏡花充しました!でももし京極先生と東雅夫さんのトークイベントに当選したらまた来月も行けるし、ていうか多分またここ見に来るんじゃないかしらと勝手に思ってる。金沢市は今鏡花が熱い!鏡花フェスティバルなんちゅーものをやってるそうで、いろいろイベント盛り沢山です。来週の土曜日!!! 白鷺上映きたああああ!!!! これ見に行きますっ└(^ω^ )┘ 白鷺ほんとう大好きな話!!
芸術の秋、文学の秋、ぜひぜひ金沢においでまっし~
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一生作家鏡花さん 【鏡花よりなざっき】
2012/04/22(Sun)
○書きたいことは、
いっぱいあるような気がするんだけどとりあえず書かなきゃと思ってたポメラ報告とかインガノックの感想とか書いちゃったしあとアレ何残ってたっけって感じ……カタルシスが記憶を消してしまったような…こんどシャルノスFVRの感想書こうか?

○きょうか
鏡花のこれ読んでる↓

泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
(2006/10)
泉 鏡花

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買ったのは大分前で、八犬伝読書から普通の読書に移行する時に短編をいっこずつ読んでったんだけど、久々に自分内鏡花ブームが来てもうあと長いの4つくらいしか残ってないし一気に読んじゃおうと思っていそいそ読書中。ですが鏡花ほんとにっくき敵である。文章難解~~くそっ でも鏡花の文章って実は「こんなところあんまり集中してても実はそこ意味の無い文章だからさらっと読み飛ばすのが吉」っていうの結構あったりするので、つまりわたしはその見極めがあんまり出来てない。08年から真剣に鏡花読み始めたのにこのザマである。なのでもっと継続して読んでいこうと思ってます。鏡花ってやっぱり、わたしにとって一生付き合っていかなきゃいけん作家だわ。
で紫障子についてはaikoダイアリーの記事にちょこっと書いたけどそのあと読んだのは「菊あわせ」と「甲乙」 「菊あわせ」は普通にOh!怪談!って感じで怖かった。あ、鏡花館の近くにある久保市乙剣宮が出てきてた、暗がり坂とか。んで「甲乙」が久々のヒットでしたねー これ面白かった、読みやすかったし。関東大震災後の話で、ちょっと東日本大震災とイメージ被っちゃった。津波の話じゃないけど海辺の話だったし。
そしていま「尼ヶ紅」に挑戦中。これ読めば終わる。これねー春昼の論文に作品比較みたいな感じで出て来て読まんなんなーと思ってたけど全然読めてなかったやつ 読みたかったけど何か長くて「うん!無理!」っていって笑顔でスルーしたやつ。がんばります。なんか情報集めたらドリフみたいらしい。どんなんなんだ。

○ところで
鏡花だし昔鏡花館で売ってたうさぎのブックカバーにしようと思ってつけたんだけどこれって今だとレアもんなのかね。
うさぎブックカバー
鏡花を象徴するうさぎと、鏡花が使ってた紅葉先生リスペクトを感じられる源氏香のマーク。確かもう鏡花館では売ってないと思う。でも鏡花ファンなら欲しいと思う。

コメント返信遅れましたーズサーッ

♪たっかんさん
コメントありがとうございますー(*´∀`*) すいません一週間遅れで…
LLP二回連続金沢はたしか、普通に8・9・10と金沢でやりましたよっ(・ω・) 8だけ観光会館、現・歌劇座でしたが。11はハブられちゃったんですね……ああ……懐かしいあの怒り懐かしい。このハブられの記憶があるので石川あるかないかドキドキしているのです。13はアリーナツアーだったのでナイですね。ちなみに富山は10年ぶりです!LLP7以来なので。わたしもFOBに入会して狙うつもりでございます(^O^) 今から入会でも間に合うかな?
あっ、いきものがかりはわたしも行きます~フォロワーさんの相方になりましたんで。゚(゚^o^゚)゚。 奇跡すぎる…! そして金コミ、おおう近かったのですね! 今度出る時はぜひ。今度はオリジナルで出たいなあ…
お互いいい席が取れるといいですねっ^^!

それではコメントどうもありがとうございました!あと拍手などもうれしいですー小さいことからコツコツと!わーい
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独走鏡花と近代漱石のないものねだり
2012/03/31(Sat)
去る3月24日に行われた鏡花館特別講義、いってきました~
講師はわが恩師である上田先生、うちの大学を退任なされてのち、国学院大学の方でご教鞭を取られています。先生の会うのは実に二年、三年ぶりでした。年賀状は毎年送らせていただいているのですが… 資料が配られたのですが、懐かしい先生の変わりのない字を見て一気に気分は学生時代に戻りました。まあ今でも学生気分ですが…いかんね

ちゃんとブログにまとめようまとめようと思ったのですが、あんまりきちんとまとめられないな…自信が無い。テーマは先生の専門分野である鏡花と漱石。そういえばうちのブログって漱石のカテゴリはあるくせに鏡花のカテゴリはないわね…もすこし多くなったら作ろうかな…
鏡花のことを、漱石は「天才」と評しているのですね~ ノートの天才の項目に挙げています。「妖怪的天才」と。しかもその評価は鏡花が世に出てまだそこまで経ってない頃のことです。漱石よりも年下だけど、作家としては鏡花の方が先輩で、吾輩は猫であるの迷亭が話した蛇飯食いの話も鏡花の作品「蛇食ひ」に由来しているのでは? と先生はにらんでいました。まあ鏡花のその作品のことについては知ってましたが改めて言われてみるとこの蛇食いすごいww 美味いのかこれはww 一応青空文庫のリンクはっておきましょー 泉鏡花「蛇食ひ」

漱石が編集委員を務めた「哲学雑誌」を見ると漱石は催眠術だとか天才と狂気だとか、もしくは夢、霊の感応、夜や無意識など……漱石の作品で言うと「漾虚集」「夢十夜」の作品群に代表されるようなモチーフに若いころから関心があったのでは、と。その線から鏡花にも興味を抱いていたのでは。
だからスタートが結構近かったわけですな、作家のスタイルとして。鏡花と漱石って。でも、漱石は日本の近代を描く作家になって、鏡花はどこまでも鏡花で在り続けた。まず文体からして近代ではない。ずーっとずーっと、江戸の草双紙のような文体を用い続けた。漱石や鴎外の文体って、あれは翻訳文体に倣ったんですね。英国文学、独逸文学、露西亜文学……なるほど!と初めて感じたのです。鏡花は翻訳文体に依らなかったから、あんなに独特な文体になってるんだ!って。
漱石と鏡花が一番近付いたのは「草枕」と「春昼」の時。それ以降は離れていってしまった。。。

で、漱石はそんな鏡花に「解脱すれば日本一の文学者であるのに惜しいものだ」とか「玉だらけ瑕だらけな文章だ」(野村伝四への書簡より)とか結構disってるんですな。「執拗の天才」とは言うけど、玉石混合すぎると。確かに現代の私からしてもほんっっっとーにへんてこりん★な文章だけど、鏡花がもしそういう文章じゃなかったら、鏡花は鏡花じゃないしちっとも面白くなかったと思う。
「銀短冊」に対して「確かに天才だ」「余程奇想だ」って「新潮」に掲載された近作短評にも載ってるんだけど、私はこれらの文章を読んで漱石がないものねだりとか、負け惜しみしているようにしか見えない文章だなーと思っちゃうの。鏡花が持っていた魅力は、残念ながら漱石にはないものだって…
ある意味では真に文学たりえたものなのかもしれない。鏡花が持ってて、漱石が激しく憧れたものが。文学論のF+fを持ちだすなら、「f」の部分。そして、鏡花の文学はそれが肥大したものだと先生は仰っていました。鏡花の持つ「f」は近代化によって失われた日本の美しい文体ではないか、とも。漱石は、鏡花はもっと「F」を書くべきだと暗に言っていたんじゃないか、、、
私が、シネマ歌舞伎三作を見ていろいろ考えていたことが、ここで実を結んだ感。
鏡花文学で描かれる諸所の刹那の美、永遠よりも一瞬に鮮やかに激しく燃え立つ情念。それは鏡花の、fがものすごく大きい「F+f」において、無いように見えてちゃんと存在する「F」――鏡花の持つ真実ではないかと。
美文調でごてごてと飾り立てて、そして流れるような文体であり、人を惑わすけれど……パッと、見えるか見えないかで見えてくる、鏡花の真実、事実に私はどうしても魅せられてしまったんだ、それこそが私が真に惹かれる鏡花の実態だったんだ、なんて。

うーん、講義のまとめというか自分が最近考えていたことに対する一種の答えについての文章になりましたワ。でも先生の講義を聞いて「そやったんや!」って思うこと、新発見がいっぱいで本当に来てよかったと思いました。そして鏡花自身は漱石のことをすごく良く思ってるんですよね。「夏目さん」より、「涼しい、潔い方でした」「夏目さんさへ、其処に居れば、何にも、そんなものは要らないのです」とか。トドメは最後の「私は不断から、夏目さんの、あの夏目金之助と云ふ、字と、字の形と、姿と、音と音の響とが、だいすきだつたんです、夏目さん、金之助さん。失禮だが、金さん。何うしても岡惚れをさせられるぢやありませんか」とか、ベタボレじゃねえかwww
鏡花は自分がどう思われてるかなんてちっとも考えてなかったんだなあ、皮肉ひにく、なんというか気持ちの良い苦笑がもれますわな。
ああ、わたし、鏡花みたいな小説書きになりたいな。自分がどう思われてるか、どう批判されてるか、そんなこと考えないで、とらわれないで、自分の道を行く作品を書いて、そして素直に人を好きになりたい…やっぱり鏡花が好きだ!もっと鏡花文学に親しみたい! そう強く思いました。
と、いうわけで第三次鏡花ブームきてます! 「文豪怪談傑作選・泉鏡花集 黒壁」ってのを、短編や掌編が多いので八犬伝読書の合間合間に読んでたんですが、あとはちょっと長い「紫障子」「尼ヶ紅」「菊あわせ」「甲乙」を残すのみなので、これ今度ガーッと読もうとおもいまーす(^ω^ 三 ^ω^)! 尼ヶ紅は春昼の論文にも出てきたりしてたから比較して読みたかったんだけど読めなかったのよね…
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