宿命を、斬り抜けろ 【Axle八犬伝感想】
2013/05/23(Thu)
GWに消化してた八犬伝舞台デブデの感想三本目~ 一応全部書いてポメラに入ってるんですけどアップが遅いのだった。いやそもそもDVD買ったのもだいぶ前なのに消化大分遅かったっていう。

きれいなジャケ
三本目は2010年1月に上演されたブルーシャッフルプロジェクト・Axleの「八犬伝」です。DVDはこちらから通販出来ます。台本も売ってたみたいなんですけど私が買う時に既にソールドアウトになってました残念。まだ現時点でDVDの在庫はありますが、他の作品のDVDは在庫なしになってるので買おうかなと思ってる方は出来ればお早めにご購入くださいませ。
予告じゃないけど、PR動画もあるでよ。


なんと全員男性の劇団なので女性役も全て男性でした。歌舞伎みたいですねえー でも男性とは思えない綺麗な方もいてほんとびっくりでした。では感想つづきから。







二時間とちょっとの長さで一時間半くらいまで庚申山までしか行ってなかったので「どうまとめてくるんだろう?」と思ったのですが、八犬士の中の闇の二人・毛野と道節を上手く使ってドラマを展開させてきたのはこの二人好きな自分としては嬉しかったし、おおこういうの見たかったの、とわくわく。それに犬士達それぞれのトラウマや因果とかを最終戦に絡めて苦戦させたりするのは見応えがあった。八犬伝好きな人ならまず間違いなく楽しめる料理の仕方だなって思いました。ちょっと感想書くのが遅くなってしまったからよく覚えてなくてアレなのですが、なんと八姫婚礼のエピソードまで組み込んでくれてます。舞台でそれは見たことなかったからかなり嬉しい。
そのトラウマとか過去とか因縁ってのは、例えば小文吾ならもがりの犬太を誤って殺してしまったこととか、現八は異人の血が入ってるんだけどそれによる差別を受けたこととか、大角は父からの虐待とか、信乃は浜路のこととか……浜路に似てる毛野に「なぜ守れなかった」とか「なぜ嘆く? 嘆くならなぜ手放した?」とか問うのも。。。とにかくそれぞれが囚われてるんですね。で、自分もイラストのキャプションとかで書いたりもしたんですけど、玉梓がそこにつけこんでくるんですね。「所詮お前らは忌み子、呪いを背負った子、この玉梓の怨念から生まれし犬畜生……」ってせりふを伴って。これってほんとにそうだなと思うのよね……よく玉梓が怨霊の呪いが~って二次作品とかリライトで書かれるけど、そうするのがむしろしっくりくるほど犬士達って不幸な奴らですよ基本。
でもでも伏姫が現れてからのどたんばの展開はもうほんっと鳥肌でしたね。「苦しいなら、悲しいなら叫びなさい」「宿命を切ることなど出来ません。宿命の数珠を胸に掲げて生きていくのです!」って励ましてからの、犬士達がそれぞれの願いや想いを胸に「生きる!!!」とよみがえってくるところはもうもうほんと胸がいっぱいになりました、ありがとうありがとう……。・゚・(ノД`)・゚・。 私もこういう八犬伝書くんだ! 書くんだ! 考えてみればこの伏姫の励ましが親兵衛の「師匠、強いってどういうこと?」っていう問いの答えなのかもなあ。
玉梓との決着の付け方も好きでした。全体的にやっぱりぴんく先生の八犬伝が雛形になってる感じだったけど、ぴんく先生風な泣かせるものでなくてわりと壮絶な戦いの果てに玉梓と伏姫共に成仏エンドって感じで。こんときの伏姫のせりふも好きですね。「人は誰しも「許し」と言う刃を持って傷つきながら生きていくのです」って言う…… あっそうだラストバトルの中で村雨丸献上まで組み込んでたんだ、すごいよほんと。
伏姫がまさか蜑崎さんと同一人物(転生してきたみたいな?)なのがすごいびっくりというかそう言う料理の仕方もあるんだな~って感心。親兵衛がM&Oの親兵衛みたく捨て子みたいな感じで一人称おいらの元気っこ系でこの親兵衛もまたかんわいかったんだけど、蜑崎さんが親兵衛の師匠になっていろいろ鍛えてくれて、それで親兵衛は「師匠はお母さんみたいだ」って言うんですけどそれが伏線かぁ~ぬお~って思いましたよ。そして伏姫役の方お美しいって言ったらないんですよねえ、男の方とは思えない……素晴らしかったです。

ほか、感想ルーズリーフみながら。
全体的には碧也版とTBS版を折衷した感じ。雛衣でてこないし……もう大角なんて雛衣いないとそこまで好きじゃないし(極論すぎる)そんなわけで庚申山エピはTBS版みたく信乃と現八が一緒でしたね。これはM&Oでもそうだったけど。大角VS現八とは夢の対決だったZ。大角がKYって呼ばれてたのには爆笑したわw うん、そう、そうかも…… あと毛野ちゃんが(里見側に)いなかったので軍師になったりしてて頭脳キャラおいしいと思いました。
役者さんが何役も兼ねてたりするからそれをギャグにしたりストーリーに上手く利用したりしてておもしろかったです。前者は亀篠と成氏と八房とか、後者は伏姫・蜑崎とか浜路・毛野とか。八房のギャグといえば伏姫が「わたくしとすべらない話でもしましょうか^^」ってんでほんとに軽く三分ほどすべらない話やってたのww 面白すぎるw
BGMがよい感じですね。前にみた舞台DVDがどれも歌ものをBGMにしてたのでやっぱ和風インストの方がらしいよなぁ……と思ったり(でも南総恋歌もDOGMAN BLUESも歌ものを劇伴に使うことで現代に通じるテーマであることをさらりと強調したのかもしれないな)ダンスと一緒になってるところも幻想的でよかったです。旗持って踊るのとか男の人だけど新体操っぽくて優雅。道節が寂幕道人肩柳として出てきた時は赤色の旗振って炎を表現してました。でも火の輪くぐれてなかったけどね道節w
荘助関西弁なの良かった^^! 意外と似合うなー。関西の方が多いのでギャグになると関西弁になったりもしましたね、一番強烈だったのはキスしようとした網乾に浜路が起きあがっておっさんみたいに何しとんじゃお前アホか的な感じで猛烈につっこんでくるとこホントふいたw
浜路くどきと亀篠と蟇六の企みを同じ舞台上でうまく切り替えて一緒に展開するの巧い。こういう手法もありかと思って執筆の参考になったりもしたとかしないとか。
毛野ちゃんほんと氷の犬坂って感じでかっこよかったです、粟飯原一族殺害のエピソードを歌で披露するか~ 踊りながら殺害もするしね。「謀には謀でしょ」ってセリフも、はあかっこいい。

は、そういえばスペシャルサンクスだったか協力だったかのクレジットの中に大学の恩師と同姓同名の名前を見たのですが、他人かなあ… あ、でも先生は室町時代の室町物語(いわゆる御伽草子)も専門に持たれてるから、もしかしたらご本人かもしれないな、なんて。。。2010年1月の公演だからぎりぎり私、大学に在籍してたぞ。いや本人かどうかわからないって。
ということでAxle八犬伝感想この辺で。通販はパンフレットも一緒に購入してたりします。役者さんのインタビューが中心だろうけどこっちもまた今度ゆっくり読もう~
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