TRICKいろいろ考察マジまとめ(自分用)
2014/06/16(Mon)
トリック新作スペシャル3(本編DVD&特典DVD2枚組)トリック新作スペシャル3(本編DVD&特典DVD2枚組)
(2014/07/16)
仲間由紀恵、阿部 寛 他

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新作3はいっぺんしか見てないからむしろこっちの方が楽しみだったりするのである。ひたすら虚無である気もするが。

ラスステ&新作3円盤発売までにおさらいしようと思ってトリックを見直しててやっと3まで来てるんですけど(遅い)(矢部2も見る予定なのに大丈夫か) ラスステ後の奈緒子と上田を主人公にした二次創作やることもあっていろいろこの作品について自分なりに気になることを一ヶ月前くらいからちょこちょこ考えて、主についったの創作用アカウントに投げてたとりとめもない考察を今ここにまとめるのでありました。二週間前からやらなきゃやらなきゃと思ってたのに遠のき過ぎた。というわけでマジまとめです。なお、順不同で話題がいろいろ飛びます。まとめとか書きつつあんまりまとめられてません。

■2014/07/14 現在に至るまでの感想、考察など各リンク(時系列順)
まるっとぎゃくかいてん / TRICK劇場版ラストステージ感想と考察 ―― 魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語と比較して(2014/01/19)
これにてきっとさいご 【ラスステくるくるっ!ざっき】(2014/02/19)
続弾・まるっとぎゃくかいてん(プチ) 【ラストステージかたり】(2014/02/26)
山田奈緒子は安らかに眠る 【今更ラスステ考察めいた感想のようなもの】(2014/05/19)
↑ラスステ感想打ち止めであるこちらの記事を書いてからこれらの考察熱が盛り上がったので、こちらも一読していただけると文脈が把握しやすいかもです


■TRICK世界の悪
ラスステ後の二次創作をやるにあたって、いわゆる犯人とかに当たる「悪」を考える必要があった。(ミステリは書けないので、“犯人”と言う呼び名ではないのだけど。黒幕かな)この作品における倒すべき悪、とは?
思えばトリックの世界って根っからの、感情が欠如したような悪人っていなかったと思う。トリックの中でいわゆる「倒すべき悪」っていうのは、因習や閉鎖的な社会が生み出した忌まわしいしきたりとか、そういう人としての権利を著しく害するものであって、近代科学が啓蒙する対象だったものだ。尤もその啓蒙者の近代科学(あるいは現代の常識)もラスステで疑問を投げ掛けられてるわけだが。いや、第一期からそうか。黒門島の自然を壊す近代化が悪の一つでもあった。しかしいま私が考えているのはどちらがより悪かということでなくて、トリックでの便宜上悪ってそういうの、という認識。
(なお私が書こうとしてる「悪」はこれらに該当しないことを一応書いておきます)

■里見について
奈緒子の母・里見について考える。里見のやり方が一番角が立たないものだったかも? いや、角立ってるけどさ。いま第一期をゆっくり見直してるところで記憶が曖昧なのだけど、里見は霊能力の存在を否定してはいないし、むしろあるって上田にちゃんと伝えてるんですわ。
(その時見せたのは手品だったわけだけど)里見のスタンスは否定しない方。むしろ肯定寄り。「文字には不思議な力がある」と必ず口にする台詞もそれを表してる。彼女が否定したのは人の自由を束縛する因習(黒門島)で、それはトリックと言う作品が本当に否定したいものと一致しているはず。
島から長野(内陸であることが意味深。実際の地名を使ったのだからなおさら)へ逃れてきた里見はもともと子供(自分の力を受け継いでしまう)を作る気なんかなかったかもなあ。あるいはなかったけど逃れた安堵でぽこっと産んでしまったのかもわからん。逃れるっていうのは消極的な否定の仕方なんだけど、第一期最終エピで(上田の言い方を使うなら)奈緒子を利用して黒門島、というより、より“悪”である方の黒津分家を成敗した里見(成敗しきれてないが) ここは遠隔操作ながらも積極的であったし、否定出来たし夫の仇も討てたし。
また見直して考えなきゃいけんのだが、奈緒子を産んでしまったのは「まさかもう黒津家の手にかかることはあるまい」と油断してたからかも。その油断で剛三が殺され奈緒子が忌まわしい運命に追われ続けることとなった。だからこその「ごめんね奈緒子」(ただし寝言)
剛三の信条が奈緒子の信条になったのだって油断のもたらしたものかもだ。いや、里見的には剛三にぞっこんだから剛三の信条も(自分の意見と相違しているけれど)認めてたんだろうと。それは娘に受け継がれてしまったけど、いやいや、奈緒子にはむしろ、そうなって欲しかったんでは。

■剛三について・改
里見ではなく剛三について。うっかり重要なこと忘れていたが剛三は「霊能力の否定」という立場より、むしろ、マジシャンとして「手品のトリックを利用して超常や奇跡を捏造し、人を騙そうとする」(☆)人々を倒す立場にいて、必ずしも超常自体を否定する立場にいたわけじゃないんでは、と。☆も、トリックが“悪”とするものの一つである。つまり奈緒子の両親は作品が悪としてるものを許さない(否定する)立場の二人であって、その一人娘である奈緒子の正義感が強いのも納得がいく。
前回の考察で「発端は剛三にあり」としたけど、受け取り方を間違えた奈緒子自身が発端のような気がしてきたぞ? 理想としては「霊能力は認めるが、手品の技術を悪用してそれらに見せかけて悪事を働くのは許さない」になれば善かったのだけど、霊能力を認めない、になっちゃった。その理由として、愛する父が殺されたのは霊能力の所為、霊能力者が殺したから、と思い込んだからだ、と思うんだが。

■奈緒子の視野狭窄
剛三の信条が奈緒子を追い詰めた(=全ての原因は剛三説) あるいは、奈緒子が剛三の信条を誤って受け取った(=全ての原因は奈緒子の視野狭窄説)
で、その視野狭窄説ですが。第一期エピ3の黒坂美幸のこの言葉はトリックに隠されてるテーマのひとつでもあるよね、と→「世の中には説明がつかないことがいっぱいあるんです。不思議なことを不思議なまま受け止める。その方がずうっと豊かなことじゃ、ないのかしら?」(一部中略)
これに反駁する奈緒子の言葉は「ふざけないでください! 霊能力を使って人を殺す? それがあなたの言う豊かなことなんですか!」 奈緒子は「殺人」だけを憎めばいいのに、霊能力まで憎んでしまったのがそもそもの間違いだよね。視野を狭めてしまったのよ。そして「霊能力なんて、絶対に存在しない!」と言う強い言葉。でもね、ああ。奈緒子のその視野の狭さが奈緒子自身を追い詰めていくんだよ。

■で、結局誰が悪いんだ
第一期エピ3の奈緒子の霊能力ってあると思う?って質問に里見は「霊能力者はいない」ってちょっとだけずらした回答をしてるんだよね。だからやっぱり里見は霊能力自体を否定はしていないと思われる。
剛三の「霊能力なんて存在しない」なんて言葉は、奈緒子が己の能力に目覚めないよう、彼がかけた暗示だったんじゃと。そう仮説を立てるなら、やっぱ剛三の教育方針がそもそもの間違いだったよな…

■奈緒子の究極のバッドエンドモデル
奈緒子考察で書いた「上田と出逢うことなく、自分を否定し続けて孤独のうちに世界を呪って死んでいく」奈緒子に一番近いのって、多分リングの貞子。リング0もTRICKも同じ2000年だし名前も似てるし何より、同じ仲間さんが演じてる。
リング本編自体は見たことないんだけど「貞子」は見事に今でも通じるくらい有名な幽霊(?)になっちゃってるよね。言うなれば魔女化して災厄を振り撒いてる(最近はすっかりネタキャラしちゃって、そうでもないけど。ラスステでもネタにされてたし) 高校三年の時「山田奈緒子の持つ霊能力者の側面を最大限に高めたのが山中貞子」と言う見解を出していたし今もその見解なんだけど、ちょっと改変すると、奈緒子の究極のバッドエンドモデルが貞子なんだなあ、と。
「リング0」において、貞子にも一応理解者は出来たけど十分な仲を育めなかったし、そもそも、もう最初から追い詰められてたし、どうあがいても絶望で。なんかまたリング0みたくなってきたじゃないか…鬱エンドなのに ていうかリング本編を一回見てみたいなー

■何がいけないのか
トリック世界においては特に、「悪意のある偽り」がイカンように思う。「理由のない悪意」は仮面ライダー鎧武で貴虎が言ってたことだけど。「悪意なき偽り(騙し)」はいけないことじゃない。ソリに乗って世界中を飛び回るサンタさんはいないけど、いないことをわざわざ言う必要はない。

■剛三を殺したのは誰か?
トリック第一期を見直して出来た疑問点。「剛三を殺したのは誰か?」 物語上、黒津分家の仕業となっており、里見が仇を討つ時に16年前夫を殺した云々と言っている。けれど確かにそうと言い切れない。
「奈緒子が霊能力で殺した」と言うことも否定されてない。限りなくシロではあるけどね。奈緒子の霊能力の存在の如何もまた否定されてない挙げ句「お父さんを殺したのは私」と言う最凶最悪の“呪い”が奈緒子自身にかかっちゃってる。ノリ的には叛逆のほむらちゃんの「私…いつの間に……魔女になってたの!」です(台詞微妙に違うけど) て言うか第一期最終エピ見直したら、奈緒子が上田の研究室来て泣くところ、完全にほむらが真相を知る前のほむまどシーンなんですけどw で、黒門島へ行く奈緒子が魔女になって死んでいこうとするほむらちゃん、それを助けに行く上田がまどか達に見えたw 誰かmisterioso流して!
とと、脱線したので修正すると、奈緒子犯人説は可哀想なのとむごいのとで置いておくとして、考えられるのは黒津分家が画策して剛三を殺し、さらに奈緒子の霊能力を覚醒させて奈緒子を長々と続く自己否定の呪いの中に閉じ込めたという感じだろうか。自己否定の呪いは上田という、自分以外に否定する他者が加わったことで奈緒子に安堵を与えたけども、同時にもっと加速させることになって、奈緒子自身を追い詰めることになった。キュウべえのセリフを用いて言うなら「お手柄だよ、次郎。君は奈緒子を最強の霊能力者に育ててくれたんだ」 ほげえ。
じゃあ最初から霊能力認めてたら…となるとそれじゃ奈緒子はバッドエンドで、あの繰り返しの末にラスステの奈緒子の決断があったから忌まわしい過去の呪縛から解き放たれたんだろう。記憶戻ったらまた堂々巡りかな。……いや。記憶戻ったら戻ったで「あんなの全然霊能力じゃなかった」って思って(実際ラスステで「おかしいですよね、こんなの全然霊能力でも何でもないのに」って言ってる)なーんだそんなことって吹っ切れそう。一度なったんだからもういいだろみたいな。この辺は完全に二次創作する人に依るんだろうなー

■奈緒子の原罪と贖罪
奈緒子がどうして命を捨てることをわりと辞さないのか考える。辞さないか? いやわりとね。やけっぱちなところあるじゃん。それってやっぱり「自分が父を殺したかもしれない」って思ってるからじゃないかしら。って。これが究極の奈緒子の原罪だね。殺したわけじゃなくても、父を殺した霊能力者に自分も連なる者かもしれないって恐れはずっとあって。だからどこかで「罰を受けなければいけない」と思ってたんだろうな。
奈緒子の原罪を考えるなら、上田の存在ってそれを赦してくれる存在だったってことになる。でかい! でかいぞ上田次郎。存在が。となると、奈緒子の記憶喪失は原罪に対する罰、と言う見方もあるかもな…いやいや命を挺しただけでも十分じゃないかっ!

■各エピソード自分用メモ
ざっくりしたメモ。主に「霊能力の存在の如何」と「悪意」に重きをおいています。

母之泉:霊能力△ 拠り所◎ 超常容認○
ミラクル三井:霊能力× 拠り所× 狂い◎
黒坂:霊能力× 拠り所× 超常容認○
桂木:霊能力× 拠り所○→× 悪意◎
黒門島:割愛。と言うか今回の考察がほとんどこのエピに集約できそう
千里眼の男。トリックの中で最もわかりやすい良い話じゃないかしら。この作品で憎むべき悪とは何か、どんなものかを端的に示してると思う。第一エピから第三エピまでと、第四エピは違う。第四エピは霊能力者はいるって脅しがなくて、奈緒子と上田が倒すべき悪の提示だったんだよなあと思いました。演出が木村さんってところも興味深いかな。

六つ墓村:メモ取り忘れ。
吉子:霊能力△(占い師時代の評判を鑑みて) 悪意○(お金儲け?もう少し掘り下げれたら) 因果応報◎(後味わるいわー)
深見:能力△(サイトレイリングの力は無くても学校あるくらいだし) 神秘の利用◎ 計画性◎ 種明かししたあと自ら捕まるタイプの犯人 死んでくよりは後味悪くないか 加賀美さんも同じだな
天罰を下す子:霊能力(天罰)× 悪意◎(犯人側) 悪意△(お告げもの側)←幻想を無理矢理実在のものにしようとした故に引き起こされちゃったので 後味わるい話
妖術使いの森:霊能力(妖術使い)△←奈緒子幼少時に会ったのは本物かもだし 憎しみ・恨み・欲◎

劇1:霊能力(神様)△←この項目もう必要ないような… 因習◎ 閉鎖社会○ 悲劇性◎ 子供の存在を認めない(産んではならぬ)=人権が著しく侵害されたばかりに結果として殺人が引き起こされてしまった劇1 奈緒子のソウルジェム濁るわこれはー。

言霊:悪意◎(玄奘を利用し人々からお金を巻き上げる) 霊能力があると思い込んでしまった玄奘を馬鹿にしたり貶めていたので余計むなくそ悪い、いちばん質の悪いケースかも。少なくとも私はこういうのが一番悪意のあるタイプだと思う。
スリット:復讐◎ 悪意○(博士からミイラ横取り) 依頼人が犯人に協力する、もしくは共犯者であるケース
魯迅老人ホーム:能力× 悪意○(相続税逃れ/父の死隠し) 情○ やりきれなさ・後味の悪さ◎ 奈緒子のソウルジェム濁りマックス級、つらい
亀山歌:旧家の遺産争い◎←具体的だな… 要は因習◎ 恋愛絡み○ 依頼人(弁護士)が黒幕のケース→復讐◎ ←ただし能動的ではない、崩壊を見たいってだけだし。ほの暗い恨みかな。
黒門島Ⅱ:能力:???(奈緒子が呪い殺したかもわかんない) 悪意:◎←と言うか「あいつ(黒門島の面々)は酷いとさえ思っていない」byほむら 能力がないならないでそのまま生かしておいてもいいのに奈緒子の命を奪おうとしたのは人間としての価値を認めてないから。絶許

新作1:能力△(占い師時代もあったし) 復讐◎ 幻想破壊◎ 悪事◎←お金儲け 拠り所◎←インチキではあったけど多くの人の心の支えになっていた 依頼人:そもそもの原因であるケース(強盗殺人)←因果応報ですね 科学が驕り高ぶってはいけない。
劇2:能力× 悪意(信者への詐欺でいいよね)○ 佐和子の過去がなんか抽象的なんだよなー言及しにくい もっと掘り下げられたのではと思う 幻想破壊……って言い方はちょい誤りだろうけど、信者は幻想信じたまま残されるだろうなーとか思うとやるせないその感じ○

新作2:名家同士の確執◎ 恨み◎ 閉塞感のある村社会の雰囲気◎ 因果応報◎ 江戸時代の読本じゃないんだしさー… とか思った つらたん
劇3:能力:○かも?(佐和子、翔平) 因習:◎(双子のについてなど) 悲劇性:◎ 悪:○(他の能力者殺害もそうだけど何より恋心をもてあそび双子の片方を死なせたのはいけないことだ)
DS版:村の権力者の争い◎ 能力者の犠牲◎ 復讐・恨み◎ 不幸◎ ちょっと記憶がウロ覚えなのであれですが またやろうかな。

新作3:復讐◎ 残忍さ◎(ちかちゃんのお母さんを自殺に追い込んだこと) 欲深さと猜疑心◎
ラスステ: 能力・限りなく◎?? 傲慢・暴力:○ 呪術師の指導による政治はあるけど今まで見てきたようなはた迷惑な因習とかはなさそう

↑2014/07/14加筆 霊能力の如何よりは「悪意」があるかどうかとか、犯行に及ぶに至った「動機」とか背景とか、そして依頼人にも注目していくようになっていきました。
↑2014/08/19加筆 新作3とラスステとDS版追加

以上。やっとまとめられた… まとまってないけどね! 完全自分用だからね!

■2014/08/19追記
ぽつぽつ考察つづいてます。
水落ちは生存フラグ(2014/07/25)
なんどめだTRICKラスステ考察(2014/08/19)
↑また新しい見解が出てきた感じ。
実はまだ終わっていなかったTRICK考察(2914/09/14)
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