春のことぶきはなの八総! 【通し狂言南総里見八犬伝・感想】
2015/01/31(Sat)
観劇から一週間になってしまいましたが八犬伝歌舞伎の感想ですよお~ 忙しいというか心に余裕がないのでプログラム、資料集、台本全部買ったのですがほとんど目を通せてない…ふがいなやー
もう公演は終了しましたが嬉しいお知らせが。2月1日日曜深夜、つまり月曜ですね曜日が変わって。BSプレミアムで全部オンエアが決定ですって~! 社会人には厳しいスケジュールじゃないか(血反吐 なので私は録画組です。くわしいことはプレミアムステージのページをごらんくださいまし。http://www4.nhk.or.jp/p-stage/x/2015-02-01/10/27740/

国立劇場まで行くのは当然初めてでした。けど道行く人の目的地がみんな国立だったので迷わなかったw この日は午前中に馬琴さま&お路さんのお墓参りにも行ったので丸ノ内線と半蔵門線だけでコト足りたのが良かった。東京行くと電車いっぱい乗れるから楽しい(バス社会金沢がよくわかる言葉) 荒れてる天気の日本海側と違ってなんて穏やかなんだトウキョウは…住みたい。仕事ないけど。

入ったら八人のおっきい絵があるぞーわーい!
はっちにーん
それから物販でいろいろ物を買う。クリアファイル300円?やすい!3部。5部買ってもよかったな(八犬伝ものに投資する金銭感覚マヒこわい)たぶん舘山で売ってるやつだと思う。台本まで売ってるなんて歌舞伎すごいなーお能も詞章を売って欲しい… プログラムは高木元先生や板坂則子先生の文も収録されてるぞよ!読み応えあると思う。
階段には本日の主役・道節のおっきい凧が飾ってあったのですが光で肝心の顔が隠れてなかなかうまく撮れなかったのです…やっと撮れた一枚。
糸がじゃま
糸の所為でノイズ入って見える。

二階には名乗りのところで登場する仁義八行の旗が展示されてました。これ本番中は持ってかれてるんだろうか。武田双雲って言ったら06年TBS八犬伝のタイトルロゴも書いた人じゃないか、もしや使い回しとか?と思ったけど書き下ろしでしたすいません。
旗です
そういえば昭和34年版もこんな旗だったなあ……そうだあの八犬伝も道節がある意味主役だったな…(思い出し笑い

2013年の八犬伝も二階でしたが今回も安定の二階席です。思ってた以上にいい席で見晴らしがよい! 全景見渡せるしよい! あと高いところわくわくする(こどもか) 一度一階からも見てみたいな、お値段張るけど。それでは感想です。最初箇条書きで書いてたのでなんか淡々とした書き方になってますが結局何かダラダラ書いちゃったぜし。二百周年から一年ずれたけど、いい公演だったなあー なお私の歌舞伎経験値はゼロに近いです。これが生涯二回目の歌舞伎でした。無知っぷりをお楽しみください。





今回は渥美清太郎の昭和22年の脚本をベースにしたものなのかな。ってよくわかってないんかい。ともかく、ゝ大さまが出てこない八犬伝、すっきりする(ひどい)
冒頭はいいアレンジだった。伏姫が八房殺してしまうのは若干いただけないが。八房、あれ単にじゃれてただけだろう・涙
信乃や荘助が実は里見家の家臣の末裔で里見家を再興するために云々、っていう翻案はわりとよく見られる。今回はそれだったし、この形が一番しっくりくるよねー。
というのも前の舞台の感想でも書いたかもしらんが、里見家との縁が犬士全員にあったりするわけじゃない。ていうかほぼ「ない」と言ってもいい。いきなり里見八犬士じゃと言われても「は????」なくらいに繋がりがない。それでも里見家側に入るのは八犬伝の時代が室町のおわりつまりほぼ戦国時代の曙の頃だったからで、わかりやすく言うと犬士にとってちょうどいい就職先として里見家があるみたいなもんなんである。あくまで私のざっくりした解釈だが。つまり八犬伝て犬士のアツい就職活動の話なのね。
私は八犬伝の歌舞伎についてはぜんぜん詳しくない、はっきりいってほとんど見たことないしそもそも歌舞伎自体詳しくないけど(お能の方がまだ素養がある。なまじ金沢暮らしなので)「やっぱり八犬伝は歌舞伎で見るのがいいよな~」って思った。信乃や浜路の美しさと言ったら!きゅん!浜路くどきのところもきれいな声で語るの、なんかせきずいに来るよね(どういう表現)日本人のDNAに江戸時代からひそかに組み込まれてるんだろう。

新春公演ということで季節も合わせて新年からスタート。八犬伝のスタート(犬士列伝)は夏(旧暦六月)なのでこの改変がすごく新鮮だった。浜路口説きのところではらはら舞う雪なんかすごく似合ってて。
さもちゃんカッコよかった! だいたいさもちゃんどの媒体でもかっこいいんだけど。村雨丸手に入れたとこの「犬も歩けば……」のせりふよかったけどちゃんとメモれなかったぜ… そうなの、村雨丸のすり替えの筋書きがめっちゃ自然だったわ。脚色のひとGJである。そもそもあらすじがすごくよく出来てるなーって思う。角が立たない感じといいますか。自然な改変になってる感じがしてすっと入ってきたね。
下人モードに切り替わる荘助のとこで笑いが起きてたw わたしもわろたw てかずっと部屋の隅の方で話聴いてた荘助の存在にわろたわw 「荘助、いたのか」「ずっと」みたいなw
やっぱ思い出すのは浜路と信乃の美しさ、可愛さである。ほれぼれした。さっきも書いたけどやっぱ歌舞伎っていいなあと思った。ところでその酔いしれるような浜路くどきのところで何故か木綿のハンカチーフを思い出してた……

続いて円塚山。道節の火定にペテン師!ペテン師!って私の中でヤジがとんだw そんなのただのトリックですよ!って頭の中で何かが…… それにしても夏じゃなくて冬だから、さもちゃん寒そう……って思ってたw 寒いと火定はもっと人が来そうだよね(それ暖を取りに来ているだけなのでは)
浜路が村雨丸奪ってさもちゃんにきりつける叛逆のところは円塚山の見所のひとつだとぼくは思っているよ。でもいよいよ登場した道節がよww 炎しょって登場するもんだから何かもう全部持ってかれたよww 後ろ燃えてるよ!!! 雪溶けるよwww!! いやあすごい迫力でしたね……私の中で道節は基本ギャグ(と言うかオチ)担当なので、こんな目立って主人公な感じでいいんだろうか……って動揺が止まらなかったw
そんな中で浜路が美しく倒れているのもまたオツであった。倒れている姿さえうつくしい。兄妹の別れのシーンは切なかった…おめでたい新春歌舞伎なんだから浜路生き残っても良かったのでは…と思うのだがそうはならなかったぜ…ション とにかく兄妹ふつくし過ぎました。ひっしと抱き寄せあって…
そのあとは円塚山のだんまりのシーン? よくわからないけどプログラムとかによるとだんまりのところらしく。まず荘助が現れてあとから次々に犬士が現れて舞う……みたいな感じだったんですけど違ったらすいません。道節が黒で荘助が金色なのもいい対比だったなー。道節のカラー黒赤の対比も。

そして第二幕。芳流閣ですよぉ。許我城、馬加が成氏の家臣なのね。この翻案もうまいよね。なんとかコンパクトに主要人物とその敵を一ヵ所に纏めようとしてるところ、高く評価すべき。また馬加も格好いいじいさんで素敵なのだ。最初の女子六人VS信乃は見せ場だったんだろうか。
芳流閣は八犬伝で一番のクライマックス(クライマックス早すぎねえ?と思ってはいけない)だから近付くにつれテンションがどんどん上がっていった。太鼓の音で更に急き立てられる。舞台の組み立てを隠しているうすーい幕がめっちゃ膨らんで、いろんな機材の音も聴こえてくるのにはどきどきしてた。やっぱり大がかりなんだなあ、芳流閣。って思っちゃったよ。どれだけの人が動いてあの大きな舞台を作って、そして仕掛けを動かしてるんだろう。そいえば三味線演奏の人が前に出てきて演奏するので、何となくお能のアイ狂言のようなものを感じた。
して現八登場。芳流閣が登場する前かな? ああ~~~なんで現八はこんなかっこええんじゃあああ~~~~ってめっちゃ酔いしれてた。捕り方衣装な現八は国の宝ですよ!!
そしてべーーん!!!と開いた芳流閣、圧巻―――! スーパー信乃タイムの幕開けでした。正月の屋根だから熱くない、熱くないぞ!(そこ? 格好いいしアクションうおお~~!なんだけど、信乃かぼちゃぱんつ履いてるみたいに見えてたので若干ギャグに映ったのはここだけの秘密である…!白タイツだしさ!なんか余計にね??
舞台がクルッと回転したりするのがすごいすごい~~ 敵さんもわらわら出てきてはきったはったされてほんとに面白かったです~~ 血沸き胸躍る! それでか現八との一騎打ちあんま覚えてない(おい

そんでそんで第三幕。今度は夏の夜。……夏だよね? 古那屋のシーンなんだけど、原典でも牛頭大王かなんかのお祭りの夜の設定だったよね。この歌舞伎もお祭りの日設定だった。小文吾が信乃のこと信乃どんって言ってたから太鼓の達人のアレ思い出したドン 最後は小文吾無双だったので小文吾好きな人は嬉しかっただろう、捕まえられるけど( ところで信乃、荒芽山に誰を頼っていこうとしたのだ。

続いての第四幕は秋―。背景の紅葉が綺麗、室町のスカイツリー(違)対牛楼のシーンは私の!だいすきな!とこだ!!
・原典に沿うと拷問かけられたり磔にされるのは荘助だけど小文吾かー やめて!ひどいことするんでしょう!エロ同人みたいに!エロ同人みたいに! って私の頭の中がにわかに色めきだったぞ(やめよう) 胸に牡丹の痣があるのは大角なのに……小文吾はケツにあるのがいいのに……とちょっと思ってたけどまあその辺りは気にしてもしゃあない。小文吾助ける毛野ちゃんがより輝かしく見えた。
そうなの!!!!毛野ちゃんが!!!ぎゃわいかったです!!!! 唐風のフリルいっぱいの着物がすごく素敵だったのよおおお 音楽もなんか東洋、大陸チックで非常によろしおす。剣舞イイヨ剣舞―
・磔になってる小文吾に近付いて、裸の彼の肌に剣を這わせたり首を挟んだりとすごくエロティックスでこれも良かった。そこから一転して仇討モードになるとめちゃくちゃ勇ましくなる、これもカッコイイ。やっぱ八犬伝は毛野ちゃんでもってるな、ウン(何

そして五幕~ 白井城下。お話的には荒芽山前の白井城下と放下屋物四郎のシーンが合わさった感じかな。河竹黙阿弥のこれを上演するのは百五年ぶりだそうだ。大角、武者修行ってわりに結構小柄な文系のいでたちだったのであーやっぱ大角ですね……って思った(何
助友だ助友だ~好きな人物なので嬉しかったけど顔赤っ!? 確か歌舞伎って隈取で善悪分けてるよね……悪なんだろか。道節か大角が「あなたのような家臣を持つとはさぞ立派な」って言ってたけどそれ皮肉かいw
道節の見せ場といえば見せ場なのだけどまさか神社燃やすとは思わなかったぞww 周り赤い!! 燃やしときゃいーってもんじゃねーぞw でも炎上萌えの私は炎上!炎上!って心中騒ぎまくってました。いやいや冷静に考えるとちょっwwって思うw 脳内では大角が「どーすんですかこの惨状!!!」って道節にキレてましたw でも赤いのっていいですよね~

そして大詰め! おのれディケイド! じゃなかったおのれ道節! と定正登場~~ からの八犬士名乗り! 親兵衛きゃわいかった(*´∀`) 2013年の八犬伝も親兵衛子役だったかな? ここで堂々と道節が八犬士の頭領って自分で言ってたのでリーダーだ…!! 戦隊の赤だ!! って確信したw だがセンターにいるのは定正であった……定正キャラデザないから私の脳内では代理で玉梓が立ってたよ……黒子だったのに でも終わりは俺たちの戦いはこれからだ!って感じだったんでちょっと肩すかしだったかもw いや、めでたい、見栄えのあるところで終わってていいのかも。お正月の頭に見れてたら晴れ晴れした気持ちになるだろうし新春公演としてぴったりじゃないかな。ところで最後に投げてくれたのは手ぬぐい…? かな? 二階席にも少し飛んできてた。絵柄が気になるな。

で、見てて思ったのがですね、道節メインで八犬伝の話を組み立てるとなかなか見ごたえのある物語になるんだな、ということ。わかりやすい目標を持っているというか、見ごたえがあるっていうかお話が作りやすい? 筋がそこそこ通ってるお話になる、自然と読める話になるんじゃないかなって。百パーセント勧善懲悪ってわけじゃないけど、少なくとも善玉悪玉で綺麗に分けられますよね。道節主人公で彼の仲間の八犬士が善で、仇である定正は史実でも嫌われてた武将なので悪に設定出来て、あとはわかりやすく悪を懲らすヒーローものとして組み立てればいい。んで思ったけど、はっきりとした目標に燃えてるのって仇討組の道節と毛野なんだなあ……って。犬士の中でも自由行動率高い二人だけど。身一つになったのは大角だなあとかも思ったり。信乃は村雨丸返すって目標が最初はあるけど、芳流閣後はダラダラしちゃうし。それこそ今回の翻案のようにもとは里見家家臣であって里見家再興が目的って設定しておかないと八犬士の目的っていまいち見えてこないかなーなんて思ったりもします。というかあいつらは犬士じゃないとわからなかったら永遠に関東を彷徨っていたのではなかろうか… 古那屋におけるゝ大さまと蜑崎さんはマジでGJだったのかも知れない…

なんて歌舞伎と関係あるのかないのかな文章で終わってしまいましたが二年ぶりの歌舞伎鑑賞はとても楽しかったです(^O^) やっぱり八犬伝は歌舞伎で見るのがいいなあ。歌舞伎と共に歩んできた物語とも言えそう。いや、詳しくはないんだけどね。詳しいことはみんなむつきさんのブログを読むといいょ…(突然の無茶振り) 東京に住んでたら歌舞伎ともっと身近に付き合えそうだなあ…また八犬伝やる時は勿論上京しますよっ その時が楽しみです。

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