さあ奏でよう、夏空のモノローグを 【夏空演奏会に行ってきました】
2015/08/04(Tue)
先日、8月1日に東京某所で開かれた夏空のモノローグ演奏会、Concert under the summerskyに行ってまいりました。
青い空
その日はそれこそ、ゲーム中の7月29日を思わせるような暑い一日でした。にわか雨は降りませんでしたが… 会場も都心からちょっと離れた長閑な住宅街で、土岐島高校の誰かとすれ違ってもおかしくないような感じでした。暑い~~と熱風しか来ないことは分かっているのに扇で仰ぎながら地図を片手に会場を目指していた私ですが、心は間近に迫った演奏会にどきどきしてました。何せここ数週間で一番楽しみにしていたことなのですから。この日に至るまでの平日はこの演奏会だけを楽しみに日々の仕事をこなしていたと言っても言い過ぎではないです。
ゲーム音楽の演奏会は、美少女ゲームの演奏を主に行っている楽団さんとかは知っていたりしましたが、こうやって有志で集まって会を開くと言うのはもっとメジャーな、人気もあって知名度も高い作品に限られるものじゃないかなと思っていたのですが、少なくとも乙女ゲー作品でのこういった催しは私の知る限りでは初めてでした。それも、それも夏空! 夏空のモノローグで! そりゃあ発売五周年を迎えた今でこそわりと「知る人ぞ知る名作」と言う感じにまでなりましたが、他の乙女ゲー作品と比べると大人しい作品で、まさかの催し。なのでこれは行かねば!こんな機会本当に滅多にない!と東京行きを決断。夏休みのない私にとって、最初の夏の思い出です。

りあたいブログにも載せましたが、会場入り口にこの看板。これは夏空をプレイした人じゃないとわからないネタなので、ああ愛されてる…!と笑うと同時に感動してしまうなど。この写真は終演後に撮ったものです。逆光になっちゃってるので暗いですが、もう少し明るいのはりあたいの方に。
逆光で失礼します
すぐ傍のテーブルにはサントラやドラマCD、設定資料集やマグカップなどのグッズの展示。マグカップ欲しいな……買っておけばよかった グッズ欲ない人なのだ。

以下の感想はタグつけてツイートしたものの再録も加えておりますが、演奏会ちょっとしたレポートと感想。なお私に音楽の知識は皆無と思って下さいね。





まず、一曲目は夏空。ゲームの開始の音楽で、ゲーム中では一切流れていないのに(私の記憶による。間違ってたらすいません)タイトル画面の曲であるから、一番耳に馴染んでいる曲でもある。これぞ夏空、と言う代表曲でもあるのではないでしょうか。とにかく、一気に引き込まれた。夏空のBGMの中で、いろいろありますがやはりあえてこれが一番好きな曲ですので……ストリングスが重なって一気に鳥肌がたちました。生演奏の力はすごいです。
曲順は演奏会のオリジナルで続いて「ゆるやか夏期講習」確かここからリズム隊……ベースとパーカッションが加わったかな? この曲も「夏だなー」と思う一曲で(夏空ではなくあくまで「夏」)これも夏空と同じくプレイヤーの皆さんの耳にはお馴染みの曲。あ、なんか日常だ、と思ってしまう。これからどんな7月29日が始まるのか… 続いて「涼風吹く通学路」イントロは箏。最初、演奏楽器に箏があるのを見て箏ぉ?って思ってしまってどういう風に参加してくるんだろうと思ってて期待半分不安半分みたいなところがあったのですが、とんでもない。シャープなのに優しい箏の音はメリハリのついた演奏になっていたと思います。
全部の曲の感想はさすがにつけれない(残念な記憶力)なので……「因果崩壊」はどう演奏されるもんなのかしらと思ってたのだけどパーカッションが魅力的でした。後半の不穏で凶悪なストリングスの追い詰めがヤバくてこれホラーゲームでもアリやろ(真顔)って思ってました。こわい 「_Akashic Records」の最後にゲームのスタート場面でお馴染みの「あの音」が流れたの、わかっていらっしゃる。「茜の坂道」は最初に箏(とストリングスも?)によるヒグラシの鳴き声が仕掛けとしてあったりして、ちょっとびっくりー。
「ループDE研究!」は、これもまた夏空を代表する曲ですね。夏空とタメ張れるくらい耳に残っているのではないでしょうか。発売当時の2010年は猛暑で、あっついリビングでLRCを攻略していた思い出もあって「夏」という印象がすごく強い曲です。夏空じゃなくて「夏」なの。あついも「暑い」じゃなくて「熱い」なの。でも演奏会は涼しい中でやってましたけどね。ちゃっ・ちゃっ・ちゃん♪の可愛い音はピチカートなんですが、うお~ピチカートってこんな風にやるんか~弓使わないんだ~へえー!ってひたすら関心してました。大好きな曲だったので聴いててとても楽しかったです。もうちょっと音大きかったらもっと良かったなあ、でも難しいのかな? プロなら大きく出せるみたいな情報が…
「世紀の大発、明…?」で皆さん微妙に音をはずしていたのは、あれは演出ですよねw? そしてアンケートの一番印象に残った曲で挙げてしまった「科学部カプリッチオ」!もうめっちゃ笑ってました自分。横ノリですよ横ノリ。世紀の~が終わったあとの静寂は脳内のコメント欄がひたすら「くるぞ…!」を流しまくっていました。ピアノの方が立たれたので何かと思ったら……アイエエ鍵盤ハーモニカ!?!?!? 鍵盤ハーモニカナンデ!?!?! がっつり演奏されました……もうね、もう皆さん超楽しそう。間違いなく今演奏会のクライマックスの一つがここにありました(力説) いやホント楽しかったですとも!
からの「閉ざされた心」 この落差ゆるぎない。「止まない雨」も容赦なく襲い来る現実と真実たちのターン。でも次のキミのあたたかさでゆっくりほぐされていく……想いを重ねて、終わりの詩、そして7月、30日。に続く希望への道筋は聴いてた皆さんそれぞれの心に葵と彼らの物語が甦っていたのではないでしょうか。
「Tree Piece」は本編を進めていくと解放されるツリーピースを編曲のTOSHIHIKOさんが感想文のような形で組曲として仕上げたもの。ツリーピース……綿森の物語はやはり好きな一篇でして、ああこの曲はあのシーンかな、ああ、ここでこれかあ……感動……とひたすらしみじみ聴いておりました。
そして最後の曲はエンディングテーマである「夏空のモノローグ」 演奏が始まった時、ああそうだ、私とにかくこの曲が大好きで…ゲームから音源抽出して、耳コピしてコード調べて、エレクトーン久々に弾いたりして歌ったんだっけな…と当時の思い出がぶわっと甦った。五年前の私よ、今こんな素晴らしい演奏会が開かれてるんだぞ…すごい「明日」だろ。当時はまだ知る人の少なかった、けれども評判でどんどんいろんな人がプレイしていった夏空。そのファンの想いの集大成の一つを見ることが出来た気がします。
大サビ前、ブリッジの「過ぎ去りし季節に二人重ねた想い 誰も壊せはしない」の部分……。夏空の設定上、すべては消されてしまう記憶たち。でも、でも──本当に? 本当にそうなのかな? 彼女と彼らの魂の記憶に、そっと刻み込まれているんじゃない? そうじゃないかな……曲の終わりへ向けて高まっていく中、甦る彼らの物語。そんなことを思わせる繊細でいて、かつ芯の強い演奏でした。

プログラムにオープニングテーマの「ナツソラ」が無かったので、残念だなあと思っていたのですが……あります! ありました! ちゃんと案内通りに! アンコールとして演奏されました~~~!!まってた~~~!!! 一番はフルートが主旋律を奏で、他にもピアノ、ストリングス隊、箏と順番にまるでリレーするような形でメロディを繋いでいって、大サビ前でキーが下がるところをチェロのソロにしてくださったの、ああ!わかっていらっしゃる!わかっていらっしゃる!そして私この手のキー上げ下げによる曲にすごい弱いなわかりやすくてちょろいぞw! さあ、またあの暑い夏が始まる――そう、始まる、始まるぞぉぉおおぉぉおーーーっしょっくううううううん!!!! ってな感じで、とても爽快な感じで夏空演奏会は終わりを迎えました。拍手してもしきれないくらいでした!

改めて、スタッフ、奏者の皆さん、そして当日客席にいた方々、演奏会に関わったすべての皆様に感謝をこめて。夏の始まりに素晴らしい思い出を、本当にどうも、ありがとうございました!
乙女ゲーの特定の作品の関する遠征はこれが初めてで、ちょっと思ったことは……たとえばね、オトメイトパーティとかネオロマのイベントとか、あとライブとか、いろいろ乙女ゲーに関するイベントっていっぱいあると思うんですけど、夏空ってそういうのはあんまり無いけど、でも、今回の演奏会のように、ファンの方が企画して開催されるものもあるってことは、それって夏空が、本当の意味で、多くの人に愛されている作品、大切にされている作品なんだなー……って、思いました。まさしく愛で動いてますからね。真心で。何の損得勘定もなしに。
売上とか、動員数とかが優れているからって、それがいい作品であるとは必ずしも限らない。むしろ私は、夏空のように「こんな作品があるんです。確かに他の作品に比べると少し地味かも知れないし、こじんまりとした話かもしれません。人によっては大した話ではないかも知れません。でも、沢山の人に愛されて、大切にされて、そのファンの想いでいろんなことが実現されてきました。少しでいいです。ちょっと触れてみてくれませんか」と言った感じで、人から人へ伝えられていく作品の方が、より深くその人の思い出に残り、何かを残していくのではないかと――そういうタイプの作品では、夏空のモノローグはやはり素晴らしい作品、乙女ゲー史に残る傑作ではないだろうかと思います。
乙女ゲーと言う名称もこの作品に果たして合っているのかしら、とも思う。私がこの作品においてあまり○○ルートと言わず○○編と言うのは、攻略とかいうイメージよりも、葵が何千何万と言うループの中でひも解いてきた科学部の彼らの物語、綿森の物語、そして葵自身の物語こそが主体であると思っているから。それこそ、葵や篠原君が愛する「本」のように、これからも夏空が沢山の人に読み継がれていけばいいな、夏が来るたびに、彼らを思い出してくれればいい、そして……そして明日に希望を抱けるように。明日はきっといい日になると自然に思えるようになってくれれば幸いだ。そんな風に、改めて感じました。

最後はあんまり演奏会関係なくなってしまいましたが、感想は以上です。あの時一緒に過ごした皆さまや、残念ながらご一緒できなかった方々、どちらの皆様にも素敵な明日が訪れますように。
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