華麗なる魔法のステージ 【ファンシーララ感想】
2015/10/21(Wed)
9月のはじめにあの忌々しきU-NEXTから一ヶ月リトライキャンペーンのメールがきて、忌々しき、憎むべき、動画配信サイトを名乗るも烏滸がましいU-NEXTの見放題プランに再び加入しました。
いろいろ物騒な形容詞をつけましたが待ってました! という具合。なぜって見放題プランに見たいものが一作あったから。しかも数多くの動画配信サービスがあるにも関わらず、U-NEXTでのみしか配信されていないので、本当にここ使うのいや! なんですけど(憎むべき部分はすべて記事の終わりの方に書きます)(と思ったんですけど感想が長すぎたのと、リニューアル(改悪)してしまったのでほんの少しになってしまった。具体的には書いてないし)もうこの作品見終わったら縁切るからいいんです。今後も見たい作品がU-NEXTにしかない場合のみ使います。

長くなりましたね。一体何を見たのかといいますと、ぴえろの魔法少女シリーズ第五作目、最新作にして今のところ最終作である、「魔法のステージ ファンシーララ」です。

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1998年4月から2クールなのでおそらく9月末、ちょうどちょっと前の時期あたりまで放送していたアニメです。私がいわゆるアニメを見るようなオタクになったのもこの98年。いろんなアニメを見まくろう! とアニメ雑誌を読んで、目についたタイトルを片っ端からレンタルして見ていきました。たとえばめぐさんが出てるから当然なんですけどアキハバラ電脳組とか、これもめぐさん出てるから当然ですがセイバーマリオネットJtoXとか(あれ、でもJtoXって99年だったかな)これもめ(略)万能文化猫娘とか、女子人気の高かったヴァイスクロイツとか(ヨージが好きでした。わかりやすい)内容は意味不明で今でも全然覚えてないけど名前よく見たから借りてみたlainとか(ちょっとしか見なかった。今見たら面白いかな)他にもいろいろ。とはいえ小学生の乏しいお小遣いでそうそう沢山レンタルすることも出来ず完走出来たのは多分電脳組だけなんですけど(JtoXと万猫DASHも)その片っ端からレンタルの中にあったのがファンシーララでした。

2000年代に入ってインターネットをはじめとした技術も飛躍的に、日々めざましく進歩した現在。動画配信でアニメを見ることがもはや基本になってしまったアニメ過疎地石川に住む私。時間はないけど財力は昔に比べてありますので、見放題プランなどでかつて見られなかったアニメをちまちま見ることはあの頃十分にアニメを見られなかった幼い私を成仏させるようなものでして、ララもその成仏に至るまでの一環として見たところがあります。
ってゴタクはどーでもいいの。見たかったの! なんで見るまでの経緯でこんな長々と書かなきゃならんのよ! ぴえろの魔法少女シリーズはそれこそオタク黎明期からずっと見たくて(ビデオ屋さんに並んでた、高田さんのジャケ画のビデオが美しかったから)マミとエミは見たなら次はララでしょ!ってね。

ララはそれまでの魔法少女とはちょっと違っていて、魔法のスケッチブックとペンでまず大人になった自分が着る服を描いて具現化し、それを着て変身します。マミやエミみたくララになったからといって特殊能力がつくわけじゃないです(でもマミってなんか魔法使ってたっけ?)
でもその「服を着替える」ということ自体がすでに魔法をかけているようなもの。今のアイカツ!やプリパラ、その先駆者であるラブ&ベリー、そういった「衣装を変えて自分を高めていく」という女児向けコンテンツの、元祖とまでは言わなくても、萌芽的なものが見てとれます、ララは。服を着ることこそが魔法。考えてみればシンデレラの魔法なんかもそうですよね。ハートキャッチプリキュア!の劇場版でもえりかが確か「気分が変わるってだけだけど、それってなんかすごいことなんだよね」って感じのせりふだったかな。つまり魔法みたいだって言ってたのを思い出すんですが、ララはそういった私たちのすぐ傍にある魔法を描いていたのかもなって思うのでした。コミさんのメイクもまさに魔法ですよね。もしかしたらコミさんはみほのスケッチブックとは違ってメイクセットとかもらったのかもね。不思議さんから。


長くなってきたので以下続きに。




魔法少女ものですが。基本は日常描写……みほの学校生活とララの芸能活動メインなのがぴえろの魔法少女ものだなーっていうか、エミを継承した路線だなと思いました。ていうか……薄々気づいてたけど魔法少女ものが好きなんじゃなくて、私は芸能活動ものが好きなだけなんだよねw エミやマミは80年代だったのでふた昔前の世代でしたがララは現代に近いのでより面白く見れた気がします。
でも中には不思議な話もありましたね。12話だったかの「あなたはだあれ」なんて結局よくわからない話で怖かった。魔法でだしたものは時間が経てば消えるという残酷さを描いたとも言える第8話はこんなのってないよー!って思った終わり方でほんとびっくりしましたね。はい……これもある意味怖い話でした。不思議といえば不思議さん。外見と設定からしてまんまディケイドの鳴滝っぽいんですが、なんだろうな……まどマギで言えばキュウべぇだし、マミで言えばピノピノのポジションかな。ピノピノなんて全然出てこなかったのに対し不思議さんしょっちゅういろんなところにちょろっと出ててなんなんだあんたわwって思ったよw マジ不審者…… そうだ、そういえば冒頭がいきなり縄文時代???で別の番組間違えて選んだのかなって一瞬焦ったよw
まあそんな風な作風でありつつ中にはすごく切ない話もあって。特に好きなのは羽根石さんの話(別れた旦那さんが再婚する話)とララが初めてお母さんと一緒に仕事する回。羽根石さんの回はほんっとにすごい切なくて、アニメっていうかドラマみてるみたいで、ああなんでこんないいアニメここ以外に配信しとらんげんて~~!って思った。宅配レンタルもないしね。お母さんの話も母子もの弱い私かつ芸能界話好きなのでとにかく好きだー好きだー面白いー!ってのたうち回ってました。

中でも特に印象に残ってる回は最終回前のララのファーストコンサートの回かなあ。これツイートもしたけど、詳細を思わずつぶやいちゃいたいくらい素晴らしい完成度の一話だったんですよ。
ララの仕事が忙しくてすっかり自分の夢だった漫画家になりたいってことを忘れてたみほ。そんな折り、ファーストコンサートが決まり練習の日々が始まるが失敗が多くだめだしもされ、すっかりくじけてしまう。芸能活動がしたくてララになったわけじゃない。ララを辞めればいい。夜の公園で一人悩むみほの前に現れたのは不思議さんだった。星は誰かに見られているから輝いているのえはない。誰に見られなくても美しく輝いて、その光は誰かに届いているかも知れない。そう不思議さんはララに教えてくれる。ラジオから聞こえてくるのは、ララに元気づけられていたファンからの葉書。みほはララとしてファーストライブを成功させるため、もう一度頑張り始める。挿入歌にのせて練習再開、みほが家族や友達、先生、姉の彼氏や過去の話で出会った人物にコンサートのチケットを送っていく。そしてエンディングテーマへの導入にのせて、ステージへ向かうララ。自信に満ちた笑顔で、わたしの夢という作文に何を書くか決めた、とピグモグに告げるのだった…… という……だいたいこんな話なんですが、もうホントによくって……今までの話の積み重ねが生きていて。モブなんですけど、ララに憧れてアイドルのオーディションを受ける女の子(ラジオで葉書を読まれた子)の存在が重要なんですよねえ…見ていてくれる誰か。知らないところでララを勇気づけたっていうのが……ヽ(;▽;)ノ

キャラクターは、やっぱりって思われそうだけど、ララのライバル美樹が好きでしたっ 赤い髪~強気な性格~でも性格悪いってわけじゃない~ いや初回はちょっと意地悪だったけど。エミにはライバルポジションはいなかったんだなそういえば。美樹はマミのめぐみさんにちょっと近いかなあって思ったけど、そこまですごく意地悪って感じじゃなくてアイドルとして真剣に勝負してる感じ、そこに好感持てました。あとピグとモグ可愛いっ ピンクとブルーでオスとメスなところ、ここは原点回帰でマミのポジとネガ意識してるのかな、と思ったり。
みほの家族も好きですねえ。お父さんが学者ってのに弱い。お姉ちゃんのCVが最近あんまり聴かない柊美冬さんなのが嬉しすぎてヽ(;▽;)ノ いまはお名前変わってるんですね。柊さんの声ほんっと大好きだったんですよおお……第一話の時点で気づいたよ私… お母さんは榊原良子さんでますますいい。お母さんとお父さん多分番組か何かが縁で知り合ったんだろうなあ。お母さんの方がバリバリ働いてる感じなのも好きだな。でもちゃんと家族の時間大事にしてるところがいいんだよお~~ クラスメイトたちも好きですねえ。あきるちゃん杏奈ちゃんそして吉田太郎。あとゲストキャラが結構面白かったねw ララの正体をあばこうとした双子の回も結構好きな話でこれもツイートしたねえ。ララの正体がみほだと疑った双子はみほを怪我させてララを芸能人運動会に出させなくするんだけどもしみほが本当にララで、運動会に出られなくなったら、好きなアイドルであるララが活躍出来ないのはやっぱり残念……って。でもみほはピグモグの力を借りて無事に活躍、みほとララの関係も否定出来たし双子もララの活躍を喜んでくれたっていう……いいですねー好きですよ。小学生らしさのあるアイドルが好き、ララが好きなんだなって気持ちが伝わってきたので。

しかし最終回前と最終回がものすごおく切なかった。・゚・(ノД`)・゚・。 魔法をなくしてしまえば魔法のステージは終わり……それっきりだよ。魔法だけれど都合のいいことは起きないよっていう…… 本当は一年クールだったのが2クールになったらしいですから、まあつまり打ち切りですよね……
でもその唐突感がこの作品にはかえってよかったのかもなあ……ともちょっと思うんですよね。コンサートが終わった後という一区切りついたところでもあったし。「突然失われた魔法」に困惑し、みほは意気消沈するけどそれは……なんかこんなこというとゲスい目でアニメ見てるのかって怒られそうなんですけど、今書いてて思いついたからしょうがない……もしかするとこれってみほの初潮の訪れの暗示でもあるのかな、なんて思うわけだ。魔女の宅急便のキキじゃないけどさ。コミさんとの恋愛もアリかも? と思わせたり、みほがコミさんのメイクという魔法で可愛らしくなるのも、少女から大人の女性へ変わっていくことを表してるのかもなあ。みほは大人になってくんですよね。でもエンディングテーマで歌われてるように「いつの日か忙しい大人になっても 大好きな気持ちをね 抱きしめて ずっとずっと 歩いていきたいな」――かつて魔法のステージに立っていた彼女は、そんな風に、少女の頃の夢と希望を持ったまま大人になれるんじゃないかなと。
ええと話の路線を変えて。最終回、ララになれないみほが、自分がララだったとは言い出せずに、突然のララの失踪に泣いたり悲しんだり落ち込んだりしてる理々香やヨシオくんたち事務所の仲間を見て、みほでしかない自分に何も出来ないことを痛感して、お辞儀だけして去っていくシーンがほんとにほんとに切なすぎる。・゚・(ノД`)・゚・。 みんなみほのこと知らないんだもんね……特に最後理々香とすれ違う(エレベーターで入れ違いにのるんだったかな?)とこほんと……(´; ;`) あと羽根石さんや愛川さんに「みんなのこと、大好きでした!」って伝えて去ってくのも……もう……もう……切ないいいい……

魔法をなくしたことに対して不思議さんは「いろいろだよ。魔法が重荷になってしまう子。魔法に頼りきって失敗する子。魔法なんていらないと思って捨ててしまう子。いろいろだ」って言うんですけど、もしかしてこれは過去のマミ・ペルシャ・エミ・ユーミのことを言ってるのかしら? とか思ったり。ペルシャとユーミは未見だけどエミの舞は魔法を自分から手放すし、マミの優も優で、マミである所為で好きな俊夫に告白出来ないってのは魔法が重荷になるに当てはまるんじゃないかなあ…
魔法がなくなったからといって不思議さんは魔法を再び与えない。実際魔法が本当に消えたのかどうかは不明なのだけど、これもある意味では魔法の残酷さを描いているのかな。なんて思ったり。あるいは、夢の残酷さなのかもだけど。

視聴者もみほもララであったことがまるで夢だったんじゃないか……そんな風に喪失を持て余してとにかく切なく、ぼんやり見てたら……コミさん!!! コミさああんんんあああ!!!! そうだよコミさんだけなんで出てこないのかと思ったら……もうもう最後にすごいもんぶっこまれたね……。・゚・(ノД`)・゚・。 かんっぜんにコミ×ララいやコミ×みほエンドでした本当にどうもありがとうございました……!! メイクしてたらわかったって言うのもさ……コミさんもピグとモグ、理々香なみにララの傍にいたんだな……つうかコミさんちょっとオネエ入ってるけど、みほの一番近くにいた男性だったんだよね……こんなん惚れずにおれるかっていう……! 歳の差・ちょっとオネエ・秘密の共有っていう……あーー! コミみほ書きたい、書かなくちゃいけんやつじゃないのこれわ……! 犯罪になりそうでならないレベルのやつをっ……あうううう 98年に現在の私がいたら絶対に書いて同人誌出すレベルですこれ……
そうそう秘密の共有って書いたけど、コミさんがララの正体がみほだっていうのを唯一知ってる人(魔法も含めて)であって、ああ、夢じゃなかったんだなあって最後にほっと出来て、そういう意味でもあのラストは本当に素晴らしかったです。それに何より、大人になることを肯定してるんですよね。

「笑ってごらん、みほ」
「あと何年かしたら、君は本物のララになれるんだよ」

魔法少女ものっていうのは少女というものを描きながら、少女からの卒業(あらゆる形で)を描いているような気が、なんとなくしてきましたね。私はあらゆる魔法少女ものにふれてるわけではないですが……むしろ少女を描く以上に成長がテーマになるのは当然なのかも知れないですけど、ファンシーララという作品はそれをすごく丁寧に描いた素晴らしい作品だと思いました。本当に、たった2クールなのが惜しいですが、2クールでやるだけやって、それでキチンと綺麗に物語を閉じている。そこは評価してもいいと思います。たっぷりね。

というわけでまだまだかき切れてる感じがしないんですが、ファンシーララの感想でした! 昔みれなかったアニメだし~なんて軽い気持ちで見始めたんですが、題材といい意外にまじめな内容といい、最後の切なさといい、本当に最高でした。魔法少女芸能アニメ好きな人はみんな見るべき! お願いだバンダイチャンネルでもどこでもいいから配信してくれ。なんでU-NEXTが独占してるんだよ……つらい!! 予想以上に長くなったのでU-NEXTの文句は割愛しますが、これ読んでる方お願いだから私みたいに見たいものがU-NEXTにしかないっていうのが仕方ないけど、そうじゃないなら絶対にここ使うのやめてください。速度は遅い・動画よく止まる・ラインナップしょぼい ですので。アニメ見るならバンチャネかdアニメのがいいと思いますよ。それかhuluとか。
最後にこんなdis書いちゃって後味悪いなっ ぴえろ、今こそ新しい魔法少女ものを作ってくださいませ……アイドルアニメ全盛期の今だけど、その基礎はマミにあるし、ララは2010年代でも通用すると思いますよ……私が好きなだけだけどさ! そういえば時々気合い入ってると感じる回は京アニが参加してておおっと思ったぞよ。

次に見るなつかしアニメは年末休みに天使になるもんっ!を見る予定です。これは99年か。こっちも途中まで見て後は見てなかったのだ……確か細田守が別名義で参加してるので、楽しみです!
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