未来を夢見たあの日の僕
三四郎(上)三四郎(上)
(2004/12/01)
夏目 漱石

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新潮文庫の「三四郎」は表紙でソンしてると思う。
というわけでお風呂で読める「三四郎」を持ってきた。

教養の授業で「三四郎」やってるわけですが(聴講してる三年生。べ、別に余裕があるわけじゃないんだからね!夏目漱石が好きなだけなんだからねっ!)ああじゃあ読み直すかーというわけで読み直してみた。
正直一週間くらいかかるかなと思ったけど、ノベルゲーやってる感覚で読んだらすぐ読めた。何故に。
まあ、再読だったし……

初めて読んだのが二年前だった。
ぴかぴかの大学一年生だったんですが、今の方が三四郎の気持ち――新大学生らしさってのがわかるなあ、相対的に捉えられるようになったからかな。そんなかっちり授業とんなくてもいいとか。
三四郎を元ネタにして現在小説書いているわけですが、読みなおして記憶が更新された今。。。印象的なシーンが沢山あるじゃないかー!特に美禰子関連。
人力車乗ってやって来る謎の男性とか、ハンカチ近づけて多分三四郎の選んだヘリオトロープの香りかがせるとか。そして結構三四郎美禰子のこと好きなんだな。淡泊に漱石は書いてるけど。
なかなか
「女の色は、どうしてもあれ(美禰子)でなくっては駄目だと断定した」
「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」
とは、スッパリ書けないぜ。

広田先生の夢の話や与次郎が捨てた女の話や挿話もなかなかいい。特に広田先生の話はすごく好きだ。亡びるねの一言も好きだけど、「僕の母は憲法発布の翌年に死んだ」に至るまでの話術もいい。上手い……くっ!さすが文豪!

読み終わったときちょうどaikoの「キョウモハレ」聴いてたんですが、偶然か何か、この曲すごい三四郎っぽい。
全体的に低いテンションで進んでいく曲ですが、三四郎も(漱石の文体自体、あまり波立たないのもあるんだけど)淡々と進んでいく。そんなところと、あと歌詞。

「未来を夢見たあの日の僕」

「いつも自分に言い聞かせる
 君の目にはもう僕はいないと」

「憧れた輝いてた幸せに生きてた
 君が悲しく笑ってるのにも気付かずに」

「「さよなら」と心だんだん離れていっても
 君の仕草は忘れたくないんだ
 明日の朝にはもういないんだね」

あれこれなんて三四郎?シンクロー!とひとりで喜ぶ。
ラストシーンも好きだ。映画みたいだなー。野々宮さんがその場で美禰子の結婚式の招待状をびりびりに引き裂いて捨てたり、三四郎は招待状を帰郷当日に貰って、でも結婚式には出なかったとか、そのシーンを頭に浮かぶと切なすぎる。どっちも哀れだ。でも美禰子は悪くないと思いたい……。

次の読書はおまちかね鏡花。鏡花強化月間に入るよー五月も中旬ですが。
奴のかつてのペンネームが畠芋之助ということを知り激しくフイタ。
芋掘り藤五郎のことかー!いや、あんま関係ないかもしれないけどネー

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

【2008/05/17 23:35】 | 夏目漱石 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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